それでも白い羊たちは「自分たちは上」であることをますますアピールしてくるかもしれません。そんな時は「そうですよね、本当にすごいと思います」と気持ちを受け止めれば、互いの関係性がより良好なものへと発展していきます。
勝ち負け・敵味方に対する意識には取り合わない
白い羊たちは集団でいる限り、黒い羊に対する勝ち負けに非常にこだわります。しかし、そうした優越感は本当の意味での強さではありません。白い羊同士の信頼関係は一見強そうですが、同質性を担保するためにエネルギーを費やしているだけで、形だけのつながりです。黒い羊の存在がなければ非常にもろいといえます。
白い羊は時には黒い羊に対し、刺激的で暴力的な言動や振る舞いを見せるかもしれませんが、それらはすべて自身を優位に見せるためのポーズであり、その場限りの方策であることがほとんどです。
こうした場合、彼らがどれだけ挑戦的に振る舞ったとしても、それには振り回されず、「それは彼らが感じていることであり、彼らの問題であって私の問題ではない」と軽く受け流すことが大切です。
黒い羊への悪口や陰口も行き交うでしょうが、これらは白い羊たちをつなげるものでしかないことを肝に銘じておきましょう。時には「仕事ができないくせに」「上司に取り入って」などと根拠のないバッシングを受けることもあるかもしれません。
不愉快ではありますが、それは気になって仕方がない黒い羊に対する遠吠えでしかなく、相手と同じ土俵に立たないことが大切です。
感情的な解釈を交えず接する
白い羊たちは黒い羊の一挙手一投足が気になって仕方ありません。隙さえあらば傷つけてやろう、ダメージを与えてやろう、と見張っている可能性すらあります。ここでは、ある会社で起きた嫌がらせを例に、対処法を見ていきます。
その会社では共有パソコンで全社員のフォルダが管理され、誰もがそこにアクセスできる仕組みになっていました。ところがある日、日常的に嫌がらせを受けていた男性のデータが突然、全て消去されてしまいました。男性は頭が真っ白になりましたが、白い羊たちの悪行に心を乱されることなく、冷静に対応しました。
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