中国版「宇宙ステーション」は何が違うのか <動画>2020年に宇宙での組み立てを開始へ

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チュは、1995年に開発チームに参加して以来、このような宇宙ステーションを建設するのには難しい道のりがあることを知っていた。当時、国際宇宙ステーション計画は16カ国によって開始されたが、中国は同プロジェクトへの参加を拒否された。

「私たち自身の宇宙ステーションを建設する唯一の方法は、自分だけを頼りにして懸命に働き、革新を起こすことである。目標とするものは、多くの国の国際宇宙ステーションで達成されているが、現在、中国の宇宙ステーションが必要とするすべての技術を手に入れるには、自分たちの力に頼らざるを得ない」とチュは言う。

チュと彼のチームは、中国の宇宙ステーション計画が打ち出されたとき、何もないところからすべてを準備した。最初の宇宙飛行士ヤン・リエイを宇宙に送り出すのに11年もかかった。2008年には、宇宙飛行士ツァイ・ジギャンが宇宙遊泳を行った。ジン・ハイポンとチェン・ドン宇宙飛行士は2016年、天宮2号で33日の宇宙航行を行った。2017年には、中国初の宇宙貨物船である天舟1号が打ち上げられた。

機械式アームのテストも実施

チュは、同国の宇宙ステーションの計画は多くの困難に直面したと語る。

「どの宇宙船も、その構造は異なる。実際、新しい宇宙船はすべての設定が新しい。宇宙ステーションは、有人宇宙船や貨物宇宙船にドッキングしたときには異なる状態を示す。 また、これまでに見たことのない機械的なトラブル、組立時の通信や電力取得などの課題にも対処するための難しさがある」とチュは語る。

エンジニアたちはまた、最近のテストで機械式アームを稼働。平均年齢が32歳の3人の若者によって開発された機械式アームは、宇宙ステーションの宇宙飛行士にとって有能な助手となるだろう。

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