100人と見合いした41歳女性が受けた仕打ち

年収800万の男性と婚約、新居も購入したが…

「怒るという行為は、相手の人格を攻撃するということ。人に備わっている防御本能から、怒りやすい人と一緒にいると、相手を怒らせないように、いら立たせないように、いつも顔色をうかがうようになりますよ。そんな相手と結婚生活を送るのは疲れるんじゃないですか?」

「わかりました。彼と結婚して本当に幸せになれるのか、もう一度よく考えてみます」

年末の相談のときは、こう言って帰っていった。

婚約、成婚退会、新居購入後に破談

そして、先日、再び相談にやってきた。入会したいという。

「あれから結局お付き合いを続けていました。そして、12月にプロポーズされて、結婚相談所を成婚退会したんです。その後、それぞれの親にあいさつに行って、新居のマンションまで購入しました。ところが3月に入って、彼から婚約解消を言い渡されたんです」

こういうと知恵は、あふれ出てくる涙をハンカチで拭った。

「前回相談に来て、いろいろお話を聞いて、“やっぱりこのお付き合いは、やめたほうがいいのかな”とも思いました。でも、彼にもいいところがある。怒らないときは、優しい人なんです。それにキレて罵詈雑言を並べたてるけれど、私には決して暴力を振るわない。仕事にはまじめで、稼ぎもある。怒るところさえなくなれば、理想の人だった。だから、別れられなかった」

そしてなにより41という年齢が、まとまりかけた結婚を壊す気持ちに歯止めをかけた。

「彼と別れたら、次がいつ現れるのかわからない。今結婚すれば、最後のチャンスで、子どもも授かることができるかもしれない。ならば、私が彼を怒らせないように気をつければいい。私が彼に愛情を注いで生活をしていくうちに、怒りやすい性格も直るんじゃないかって思ったんですね」

そう思って付き合いを続けていった。キレてケンカになるのはしょっちゅうだったが、その都度仲を修復して、婚約までこぎつけた。

ところが、ある出来事が決定的な破局につながった。

則雄の家に遊びに行ったときのこと。ある新興宗教団体が発刊している小冊子がテーブルの上に置かれていた。ソファーに座ってテレビを見ていた彼に聞いた。

「この宗教に入っているの?」

「ああ、名前だけな。両親は熱心にやっているけれど」

「私、その団体は好きじゃないよ。結婚して家計から寄付金を出すとか嫌だからね。それに、どんなに勧められても私は入らないよ」

その一言が、また怒りを買った。

「なんだ、その言いぐさは! 俺はしぶしぶ名前だけ入れてるんだよっ!!」

次ページ頭の中が真っ白に
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 若者のための経済学
  • 本当に強い大学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ビジネスに効く<br>最強の健康法

現代人の大きな悩みである健康。多忙なビジネスパーソンのため、すぐに実践でき即効性がある健康法を厳選。糖質制限簡易版に加え「ゾンビ体操」「これだけ体操」を大きなイラスト入りで紹介。健康経営、健康ビジネスに踏み出す企業も満載。