女性活躍は「最低賃金引き上げ」で実現可能だ 「1300円」まで高めれば状況は劇的に変わる
この連載に対する読者の皆さんのコメントを見ていると、感じることが2つあります。
1つは、人口減少問題はその規模と影響の大きさが十分に理解されていないこと。もう1つは、大半の人の常識の基礎には「人口が増加する」という大前提があり、多くの人がそれに気付いていないことです。
言うまでもなく日本は戦後、ずっと人口が増加し続けてきました。そのため、経済というシステムも人口増加を前提に形作られています。すべての前提である人口増加が人口減少に転換するならば当然、システムを変える必要が出てきます。今のシステムを変える必要がないと主張する人は、この単純なポイントが見えていないように見受けられます。
当然ですが、ある国のシステムは、制度という一つひとつのパーツがつながってできていますので、何か1つを変えるとなると、他も変える必要性が生じます。
これまでの記事では、生産性を上げるためには最低賃金を上げ、企業の統合を進めて、経営者を改革すべきと主張してきましたが、それに関連して避けて通れないポイントがあります。それが女性活躍の問題です。
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