46歳「明るいこじらせ女」が選んだ意外な伴侶

彼の言うことは95%「的外れ」だけど…

それから2人は頻繁にデートするようになった。利恵さんは康彦さんと一緒にいることに不思議な居心地の良さを感じると明かす。

「向こうは自営業で、普段は1人きりで働いているので、人としゃべりたいと常に思っているみたいです。友だちも多いほうではないので、私といるときはすごくいっぱいしゃべっています。でも、『またしゃべってるなー』と思うぐらいで、ウザくはありません。お互いが無言のときもありますが、それはそれで大丈夫です」

一方の康彦さんは、仕事にも恋にも趣味にも一生懸命に取り組む利恵さんに以前から好意を持っていたようだ。交際するようになってからは、利恵さんが何をしても「かわいい」を連発しているという。……完全なのろけ話である。

結婚に向けて背中を押してくれたのも、先述のイタリア料理店だった。2人で一緒に店に行くと、常連客から「(結婚は)どうするだ~」と急かされるのが恒例になった。康彦さんは「そのうちに」とかわしつつ、結婚する意思があることは表明した。しかし、康彦さんは離婚歴があり、すでに成人しているとはいえ子どもがいる。再婚には慎重になっていたようだ。

ずっと一緒にいても自然だ、と初めて思える相手

利恵さんは康彦さんのことを「ずっと一緒にいても自然だ、と初めて思える相手」と認め、プロポーズをされたらOKする気持ちを固めていた。ただし、酒席では避けたい。その気持ちを察したのか、康彦さんはアルコール抜きの場でちゃんとプロポーズをしてくれた。2017年の春のことだ。

「私はまだまだ仕事をしていきたいと思っています。実家の親のことも心配です。康彦さんは両方とも理解をしてくれています」

年末には入籍をし、利恵さんの実家から車で20分ほどの場所にある新築マンションを購入。現在は「意外に快適」な新婚生活を送っている。

「料理とか私にはできないと思っていたけれど、普通にやれています。向こう(康彦さん)もよく動いてくれる人です。食器の片づけとかゴミ出しとか」

好きなことにはとことんこだわりたい利恵さんは、「決めたら行動は早いけれど決めるまでに時間がかかる」タイプだ。せっかく購入した新居は自分たち好みの部屋にしたい。カーテンの色をなかなか選べずに、入居のタイミングが遅れてしまった。

「彼はイライラせずに付き合ってくれました。アドバイスはするものの、私の意見を尊重してくれます。ありがたいです。結局、何色のカーテンにしたか、ですか? オフホワイトです(笑)」

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