米銃規制、「賛成」と「反対」がせめぎ合う現場 デモに参加した人たちの生の声とは?
3月24日土曜日、ロサンゼルス市庁舎の前に、銃規制を求めて声を上げる10万人以上の市民が集まった。
その中には、ユニークな手作りポスターを手に持ち、無言で立っている15歳の少年がいた。ロサンゼルス市内の公立芸術専門高校(LACHSA)に通う15歳のフランキー・バンデラスだ。
ポスターには、ピストルに「18ドル」、機関銃に「266ドル」、そしてライフルに「215ドル」の値札がついている絵が描かれている。バンデラスは、「どんな種類の銃が、実際にいくらで買えるのか、自分でちょっと価格を調べてみたんだ」と言う。
「たとえば、このタイプのピストルなら18ドルで買えてしまう。一方、僕らが授業で使う絵の具や画材をそろえると、18ドルじゃとても足りない。つまり、僕たち高校生が勉強するために必要な教材より、学生を射殺するのに使われる道具のほうが、値段が安いんだ、この国では」
そのポスターの真ん中には、血を流している腕が拳を握っている絵がある。その横に「僕たちの命の値段はいったいいくらなんだ?」という文字が描かれている。
自分の教室もいつ襲撃されるかわからない
高校1年生のバンデラスは「うちの学校の教室にも、入ろうと思えば、誰でも銃を隠し持って入れてしまう。正直、毎日学校に通うのはとても怖い」とつぶやく。
フロリダのパークランドの高校で17人の学生や職員らが殺された無差別乱射事件が、米国で今年に入って17番目のスクール・シューティングである以上、自分の教室もいつ襲撃されるかわからない、と感じるという。
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