米銃規制、「賛成」と「反対」がせめぎ合う現場 デモに参加した人たちの生の声とは?

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カリフォルニア州では銃を携帯していた教師が誤って天井を撃ち、その破片で生徒を負傷させてしまう事件が、すでに発生しているだけに、教師が学内に銃を持ち込むのは「親として反対だ」と彼は言う。

「米議会が銃規制法案を通さなければ、次の中間選挙で銃規制する政治家を選び直すまでだ。トランプ政権は、子を持つ親の怒りをなめないほうがいい」とリカルドは主張する。

ラスベガスの銃乱射事件で生き残った女性の主張

銃規制を訴える人々の中には、昨年10月にラスベガスの野外コンサートで58人が無差別射殺された事件で、生き残った女性もいた。

右がラスベガスの銃撃事件に遭遇したメリッサ・ホルムズさん。左は従姉妹をアローラ襲撃事件で失ったアニタ・ブッシュさん(筆者撮影)

カリフォルニア州チノ在住のメリッサ・ホルムズは、その日のことを思い出すと体が震えると言う。

「最初は銃声とはわからず、音響設備の故障かなと思ったけど、上から撃たれていると気づいて『神様助けて』と叫びながら走った」

生き残った彼女が米議会に求めるのは「狙撃用ライフルとバンプストックの販売禁止」だ。

バンプストックとは、セミ・オートマティックのライフルに装着して、オートマティックのように続けて発射できるようにするデバイスのことだ。

これを装着すると、1分間に数百の弾丸を続けて発射できるという。
「ラスベガスの狙撃犯が私たちを標的に使ったのがこのバンプストックだったから」とホルムズは言う。

彼女は、自分が銃の標的になった経験があっても、米国憲法の修正第2条で定められている「市民が銃で武装する権利」はあくまで支持すると語る。

「たとえば、私の伯父は狩猟用の銃を持っているけど、伯父を怖いと思ったことはない。できれば銃の免許も、運転免許のように実技や知識などをテストする試験制にしてほしいけど」

彼女の横には、コロラド州アローラの映画館の乱射事件で、23歳の従姉妹を亡くしたという女性、アニタ・ブッシュが立っていた。手には殺された従姉妹、マケイラ・メディックが微笑んでいる写真を持っている。

「私はAR15ライフルの販売を禁止してほしい」と彼女は言う。

このタイプの銃で従姉妹の命を奪われたからだ。

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