ぐっちーさん「中国の恐ろしさに早く気付け」 アメリカも欧州も日本も、みんな危ない?

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ウォールストリートジャーナル紙の一部を引用します。

“【ワシントン】2016年の米大統領選でドナルド・トランプ陣営と関係のあったデータ分析会社がフェイスブックの個人情報を利用していたことを巡り、米連邦取引委員会(FTC)がフェイスブックの調査に着手した。事情に詳しい関係者が明らかにした。”

トランプ政権との兼ね合いも気になるものの、いわゆる「FANG」「MANT」と言われる、これまでナスダック市場でアメリカ株を引っ張ってきたその一角が不測の事態で崩れる、というのが、おそらく今目の前にある一番大きなリスクだと言っていいと思います。それがある意味起きかけている。ナスダックも大きく値を崩しましたし、ほかの銘柄にも影響を与え始めており、問題の深刻さが現時点ではわかりませんが、この種のもの……特に情報漏洩など……は実に恐ろしい威力を持っています。

その意味では日本でも信じられない事件が起きております。日本年金機構が500万人分のデータ入力を、あろうことか中国の会社に再委託されていた、という事実であります。マイナンバーなどの情報も入っており、500万人分の個人情報が中国の会社に漏れた、ということはそれ自体で中国国家に機密を握られたに等しい。

「情報」を外国会社・勢力に扱わせることに、この機構と委託会社の面々は、何の抵抗も感じなかったのだろうか。再委託された先が、よりによって共産党一党支配の国の会社であれば、それはなおさらのことではないか。

共産党支配の中国は、やっぱり信用できない

ここから中国です。

はっきりいいますが、中国には純粋な民間企業などは存在せず、もう共産党がだめ、と言えば全部だめなのですよ。

1つの良い例が、ニューヨークのウォルドルフ・アストリアという超高級ホテルが、中国の安邦保険集団という所に数年前に19億ドルで買収されたのですが、ここは、金融関係者はもとより、ホワイトハウス関係者が集まることでも有名で、その意味では秘密の巣窟のようなホテルともいえるわけですよ。

そこを中国企業が買収して、まあ民間企業だから平気だろう、と高を括っていたら、先日、習近平国家主席の命令一下、その創業者の呉小暉会長が詐欺罪で訴追され、なんと中国政府が事実上、会社ごと乗っ取ってしまったわけです。買収じゃないですよ。

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