そのまま株式を全部取ってしまったのです(元々共産主義国家では、私有財産の保有は認められないことになっているので、何も文句が言えない)。そして今や中国政府が株式をすべて掌握しており、結局このホテルは事実上、中国政府の保有となっているわけです。そんなところでホワイトハウスの会議なんてできるわけないですよね。
トランプ政権は慌てて中国政府による買収を制限する法案の作成に取り掛かっていますが、これ、ある日突然中国政府が民間企業を乗っ取るなんてことは朝飯前なわけですからね。遅すぎた……あるいは中国という国を信用しすぎた、と言えるかもしれません(参考)。
日本だって、中国資本による「タワマン」の爆買いとか、いろいろな不動産購入とかで喜んでいる場合じゃないですよ。ある日突然、オセロゲームのようにすべてが中国政府の持ち物になってしまう。この恐ろしさに気が付いていない日本人はほんと、頭悪いとしか言いようがない。「尖閣諸島がどうのこうの」どころの話じゃないですよ。
「君主危うきに近寄らず」
なにしろ、東京のど真ん中が中国政府の持ち物になってしまい、「何を言っても改修すらできない」なんて話になったら、タワマンの価値なんてゼロですし、都市計画自体が成り立たなくなります。そのうち、極端な話「そこは中国政府が保有しているから中国の領土だ」、などと言い出しかねませんよ。そうしたら、どうするつもりなんでしょうかね。
習近平の最近の動きを見るにつけ、「こりゃ、最後は中国政府にみんな持ってかれるな」、と考えておりまして、だから私は10年前からビジネスでは中国とは一切かかわらない、と決めているわけですが、いよいよ本性を出してきたな、という所であります。
中国のことわざに「豚は太らせてから食え」というのがありまして、対中ビジネスはさんざん儲けたつもりになっていても最後は持っていかれてしまう、のが常なんであります。
ここは君子危うきに近寄らず、でありまして、もうモリカケなんてどうでもいいので、早くこっちを何とかしろ! と言いたい訳であります。習近平が牙をむきだしてきた今、もういよいよ世界は乗っ取られるかもしれません。ヨーロッパなんて、今頃気が付いても遅いかもしれませんね。
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