トランプ氏「新たな右腕」ポンペオ氏の評判 強面CIA長官から国務長官に就任

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ポンペオ氏の最近の北朝鮮に関する発言は、同氏が現在トランプ大統領と足並みを揃えているという事実を顕著に表している。「われわれは以前の政権よりも多くを得ている。われわれの領内まで到達できる核兵器とそのミサイル計画のテストを続行しないという合意だ」と、ポンペオ氏は、ティラーソン氏解任前に、米CBSの「Face the Nation」で語っている。

ポンペオ氏の国務省への異動は、彼が首脳会談の計画を進めるのに合わせたようだが、ある報道によると、トランプ大統領がポンペオ氏を国務長官に据えた理由は「北朝鮮に備えて強力なチームを望んでいたから」のようだ。

真の「調整役」になれるか

トランプ大統領は、北朝鮮との交渉を望んでいる可能性が非常に高いが、皮肉なことに、それはオバマ前大統領が行ったイランとの交渉と似ている。制裁措置や検査の手続き、複数の関係国との絡みなど、イラン政府との高度に専門的な協定は、北朝鮮と今後何が起こるかについての「青写真」となる可能性だってある。

ポンペオ氏はサポート役に適している。CIAでの彼の最初の役割の1つは、北朝鮮に対する情報収集方法を刷新し、制裁活動を行う政府に情報を提供することだった。ポンペオ氏は、トランプ大統領が模索している影響がなんであれ、それに必要な制裁策を提案し、実施することができるだろう。

そして、トランプ大統領の存在感を弱めようとしていた、大統領が恐れていたであろう政府内のほかの人物とは異なり、ポンペオ氏はトランプ大統領から信頼されている。同氏はまた、何度も示唆されていたように、北朝鮮に対する秘密のサイバー活動も担当しており、必要に応じて、戦略的に情報活動を行うことができるだろう。

国務長官としてのポンペオ氏は、重要な政策の岐路に立っている。同氏はトランプ大統領の世界観を心から信じており、政府内でも安定して影響力を持つ人物だ。しかし、ポンペオ氏が核の危機を防ぐことができるかどうかは、同氏がトランプ大統領のビジョンと、世界のほかの国々とを結びつけることができるか、そうでなければ混乱が増すホワイトハウスを放置し単なるご機嫌うかがいになってしまうのかにかかっている。

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