新入社員は要注意、上司にはNGの言動とは? 自分の正当性を主張、ミスを報告しない…
こういう時は、「お送りしてなかったでしょうか、いまから送ります」とメールを送り直せばいいのです。もしかしたら「ごめん。前に送ってもらっていたかもしれないね」と、上司が気づいてくれることもあるかもしれません。いずれにしても、メールの返事を確認する、という仕事の目的はスムーズに達成できるでしょう。仕事を進めるためには、その場で責任を追及して、わざわざ不機嫌な気持ちにさせる必要はないのです。
このように、「上司を立てる」ことも、仕事を進めるコツのひとつ。「上司を立てる」と言うと、「ゴマスリ?」と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。上司に気持ちよく仕事をしてもらうということなのです。それに、上司を立てることによって、信頼関係が生まれやすくなります。仕事も一気にやりやすくなるのです。困った時は相談に乗ってくれるでしょうし、仕事を任せてくれるようにもなるでしょう。加えてあなたの評価も高まり、自分がやりたい仕事ができる可能性も高まります。相談しやすく、自分を認めてくれる上司がいるのはとても心強いことなのです。
「上司を立てなきゃ」と思うと少し面倒な気持ちになるかもしれません。急にやろうと思っても不自然になるだけです。まずは日常の一つひとつのやり取りを、意識してみてください。ポイントは、上司の気持ちを想像すること。上司に限ったことではなく、誰でも相手の気持ちを想像できる人は、自然と周りに応援されるようになりますよ。
上司が求める「ホウレンソウ」とは?
入社すると報告、連絡、相談、「ホウレンソウ」は社会人の基本だと言われます。ホウレンソウは上司と部下の信頼関係を築きあげる大事なものですが、どのレベルで伝えればよいのか、最初はわかりにくいかもしれません。ここで実際にあった失敗談をご紹介します。
上司によっては「細かいことをいちいち言わなくていい」という人もいれば、「すべて報告するように」という人もいるでしょう。上司のタイプを見極めないといけないので、慣れないうちは少し面倒かもしれません。
ですが、絶対に忘れてはいけないホウレンソウもあります。上司に伝えるのが遅くなってしまったせいで、会社が損害を出してしまったなんてことも珍しくないからです。何を、どのタイミングで伝えればいいか、迷うこともあると思いますが、最初のうちは、マメにホウレンソウをすることをおすすめします。どれが大事なことで、どれが言わなくてよいことかを判断できないうちは、「気がついたことは、とりあえずすべて上司に伝えておく」といいでしょう。
あらたまって上司に話すというよりも、普段のコミュニケーションがとても大事です。雑談の中で「そういえば、こういうことがありました」と、取引先の状況を話しておけるとスムーズですね。気になったことがあったけれど、すぐには話せない時は、メールを送っておくといいでしょう。
なかなか話す時間がなければ、たまには上司をランチに誘うのもいいかもしれません。情報が共有できるので、「知らなかった」「聞いていない」ということがなくなります。それに、上司とのコミュニケーションは、ミス・トラブルを防ぐのにも役に立ちます。取引先のことを何も話さないでいると、上司は「問題はないんだな」と思うものです。
問題が勃発した時に急に状況を伝えても、経緯をつかむのに時間がかかって、すぐに対応できないかもしれません。内容によっては、「どうしてもっと前に相談してくれなかったのか?」と思うこともあるでしょう。いずれにしても、問題が起きてしまったら、上司に伝えても、解決のしようがないこともあります。ですが、早めに知っておいてもらうことで、問題が起こること自体を防げるかもしれないのです。
ホウレンソウというコミュニケーションを積み重ねていくと、信頼関係も生まれてきます。報告を受けることで、「きちんと仕事を進めている」とわかるからです。すると、少しずつ「あれはどうなっているの?」と聞かれなくなるでしょう。「安心して仕事を任せられる」と思ってもらえるようになるのです。上司から声をかけてもらうのを待つのではなく、こちらから声をかけるのがポイント。仕事がしやすい環境は、自分でつくっていきましょう。
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