初対面の人でも一瞬で打ち解ける3ステップ 相手の目を見て挨拶し、名前を呼んでみよう
そのあとは、メニューの追加を頼むときなどに、ただの「ちょっと!(Hey!)」ではなく、「ビルさん、すみません!(Bill, come here!)」と、しっかり名前で呼べばいいのです。ほかのお客さんがやらない分、ウェイターさんもうれしいわけで、喜んで飛んできてくれます。
「これ」だけで最高のおもてなしを受けられる
「ウルフギャング」に初めて行ったときには、バルコーという名前のウェイターさんと仲良くなりました。私は初日から「ヘイ、バルコー!」と名前で彼を呼びました。
ちょっとした雑談から、彼がアルバニア出身だと知ったので、次に行ったときはアルバニアという国の歴史を少しだけ予習していって、彼に話すと喜んでくれました。そしてついでに「今日は日本からのお客さんを連れてきたから、よくしてあげてね」と彼に耳打ちしたのです。
一緒に来ていた日本の取引先の人たちも、彼のとびきり丁寧な接客に喜んでくれたのはいうまでもありません。
関係が生まれたのはバルコーだけではありません。彼と私が笑顔で会話をかわしている様子を見て、ほかのウェイターたちも注目します。
そして、バルコーがキッチンに戻ると、「あの日本人、何だって? 何、親しそうに話してたんだ?」と興味津々で聞いてきます。
バルコーはすでに私と仲良しですから、「彼が日本人のお客さんを接待してるんだってさ。面白い人だから、よくしてあげてよ」と言うわけです。するとほかのウェイターも、水やパンを持ってくる際に「お味はいかがですか?」などと、私たちに愛想よく対応してくれるというわけです。
そんなふうにバルコーを皮切りに、同僚のウェイターさんたちと次々と仲良くなったおかげで、私が「ウルフギャング」に行くと、自然といちばんいい席に案内してもらえるようになりました。
私以上におカネを使う上客の人はいっぱいいるにもかかわらず、その中で私が厚遇してもらえるのは、そこで働いている人たちとの間に濃い人間関係が築けているからにほかなりません。
そこに至るまでに私が心がけたことといえば、目を見て、あいさつの声をかけ、名前で呼ぶという、簡単な3ステップを行動に移しただけ。このように、有名レストランで厚遇される常連客になるにしても、特別なおカネをかける必要はないのです。
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