ストレスを飲酒で抑え込むのが危ないワケ

耐性を高めるためには有酸素運動が有効だ

コルチゾールが分泌されると、全身に血を巡らせようと心臓の鼓動が早まり、血圧が上がります。

体に「闘争か逃走」の態勢を取らせます。実は、脳は原始時代からあまり進化しておらず、少しの刺激であってもトラやライオンに出くわしたのと同じような「危機」だととらえて体を反応させるのです。これが、現代人が抱えるストレスの背景です。

興味深いのは、扁桃体の刺激によってコルチゾールが分泌され、血中のコルチゾール濃度が増すと、扁桃体はさらに興奮するという点です。これは、ストレスが次のストレスを生むことを意味していて、一度イライラしてしまうとなかなか治らない理由はこの「ストレス・スパイラル」にあります。

「お酒でストレス解消」はできるのはできるが…

ではこの「デス・スパイラル」ともいえる悪循環にストップをかける方法はあるのでしょうか?

ストレス解消といえば、よくあがるのが「お酒」です。実際、アルコールにはストレスを即座に抑えつける強力な作用があり、ストレスや不安を解消するという点でアルコールに匹敵する物質はないといえます。

アルコールには脳細胞の興奮を鎮める働きを担う「GABA(ギャバ)」と呼ばれる物質を活発にさせる効果があります。脳の活動が鎮まれば、ストレスの感覚は次第に消えていきます。

抗不安薬も同じようにして脳の活動を鎮める仕組みですが、お酒と薬に共通する問題は「効きすぎる」こと。飲めばすぐにストレスから逃れられるのであれば、脳はその魅力に抗えません。

お酒や薬を口にすることで、脳はそれを渇望してしまい、やがては同じ効果を得るために量を増やさなければならず、行き着く末は「依存症」に。そうなれば、脳は別の意味で機能しなくなるでしょう。

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