2月22日は「猫の日」全国各地を走るネコ列車

車両デザインから駅長まで「鉄道と猫」の縁

和歌山電鐵の「たま電車」。ひげが描かれ、屋根上には耳もある(筆者撮影)

猫好きの人は、出掛けるときも猫にちなんだ場所に行くことが多いのではないかと思う。筆者も例外ではなく、2匹の黒猫を飼っているのに猫の絵が展示される美術館から猫が多く住む島まで、さまざまな場所に足を延ばしてきた。

鉄道も例外ではない。猫のいる駅は全国各地にあり、駅長などの役職に就いている猫もいる。そして猫を描いた列車もいくつかある。2月22日は猫の日ということで、筆者が乗った猫列車にスポットを当てて紹介したい。

鉄道と猫といえば「たま駅長」

鉄道と猫を結び付けた立役者は、やはり和歌山電鐵の「たま駅長」だろう。和歌山電鐵は、南海電鉄が乗客の減少を理由に廃止を表明していた貴志川線を、岡山県を中心にバスや鉄道、船舶の運行をする両備グループが救済し、2006年にグループ内の岡山電気軌道傘下の会社として運行を始めたものだ。

ただし、鉄道用地は和歌山市・紀の川市が所有するという体制であり、自治体は終点の貴志駅の脇にあった飼い猫の小屋を撤去するよう、隣接した雑貨屋を経営する飼い主に言ってきた。飼い主が和歌山電鐵代表の小嶋光信氏に、猫の小屋を駅に置いてほしいとお願いしたところ、小嶋氏は駅長への任命を決断する。たま駅長の誕生である。

まもなく和歌山電鐵では、南海電鉄でズームカーとして親しまれた22000系を改造した2270系を水戸岡鋭治氏がリニューアルした「いちご電車」や「おもちゃ電車」といった、いわゆるキャラクタートレインが走りはじめた。

水戸岡氏というとJR九州との結び付きを連想する人が多いだろう。しかし彼は岡山市生まれであり、両備グループでは岡山電気軌道の「MOMO」こと9200形、岡山と小豆島を結ぶフェリー「おりんぴあどりーむ」などを手掛け、グループのデザイン顧問を務めていた。和歌山電鐵の電車を担当するのは当然の流れだろう。

このリニューアル列車第3弾として2009年に登場したのが「たま電車」だった。

次ページ電車や駅のデザインに…シンボル化した「たま」
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