「強化と集客」フットサル界が抱える2大課題 日本にフットサル文化は根付くのか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

Fリーグは、新たな取り組みとして、2018/2019シーズンより、Fリーグを2部制にすると発表した。F1の12クラブに加え、新設するF2に7クラブの加盟が承認された。これによりFリーグに加盟するクラブは全19クラブとなった。同時に、若手選手を中心としたFリーグ選抜が新たに編成されてF1に参戦すること、F1最下位とF2優勝クラブによる入れ替え戦を実施することも決まっている。

この施策についても、北原亘氏は、強化や活性化の面での効果と、集客面での課題の2面性に言及した。

「前回ワールドカップへの出場を逃したフットサル日本代表が、次のワールドカップに出るための強化をするという意味では非常に素晴らしい取り組みだと思います。一方で、Fリーグの集客という面ではどうでしょうか。入場者数が目減りしている中で、さらに入場者数が分散してしまう恐れもあります。加盟する各チームが新たに出てきた課題に対して、仮説を立てて検証するという視野を持ってやっていかないと厳しいのではないかと考えています」

地道な取り組みを全クラブができるか

Fリーグは、まだ11年目を終えたばかりの歴史の浅いリーグだが、いくつかのクラブは、少しずつ地域との関わりを強めながら、身の丈に合った取り組みを行い、自らの環境を整備したり、集客面で成功する事例を生み出し始めている。現時点では、このような地道な取り組みを行うことができるチームとできないチームがあるのは事実だ。

12年目を迎えるFリーグはどのように変わっていくのか(撮影:今井康一)

現在の日本のフットサル界は、チーム間の格差はありつつも、仮説・検証を繰り返しながら、一つずつ成功体験を積み重ねている段階にあると言えるだろう。

いわば、「バラバラ」に歩みを進めている現状に対して、誰がどんな解決策を提示していくのだろうか。

協会・リーグ・チーム、そして地域が一体となって、課題解決に取り組んでいくことができるかどうかが、日本のフットサル界隆盛のカギを握っていると言えそうだ。

瀬川 泰祐 ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

せがわ たいすけ / Taisuke Segawa

1973年生まれ。北海道出身。エンタメ業界やWeb業界での経験を活かし2016年よりフットサルを中心にスポーツ分野のライティング活動を始めている。モットーは、「スポーツで繋がる縁を大切に」。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事