「強化と集客」フットサル界が抱える2大課題

日本にフットサル文化は根付くのか?

日本フットサル界の屋台骨を支えるFリーグの年間観客動員数は、下降の一途をたどり、ついに昨シーズンは19万7827人と、現在の12クラブ体制での運営に移行後、初めて20万人を下回ってしまった。一方、Fリーグが創設されてからの過去11年間の中で、フットサル日本代表はAFCフットサル選手権を2度、名古屋オーシャンズはAFCフットサルクラブ選手権を3度制している。つまり、日本のフットサルが強いことと、Fリーグの観客動員数に相関関係があることは、いまのところ証明されていないのだ。

いかに会場に来てもらうか

この点について、元フットサル日本代表キャプテンで、現在はインターネットテレビのAbemaTVでFリーグの試合解説を務める北原亘氏はこう語る。

「非常に難しい問題ですが、協会が行う強化とは別軸で、リーグやチームが取り組むべき課題があると思います。昨シーズンのFリーグはAbemaTVを通じて、フットサルの魅力に触れる機会を増やしました。その一方で、観客動員数の面で下降線をたどったのは事実です。

北原 亘(きたはら わたる)/東京都出身の元フットサル選手。現役時代は名古屋オーシャンズで活躍。元フットサル日本代表キャプテン。2016年現役を引退、現在は解説者を務めている(筆者撮影)

この取り組みは良くないという話をする関係者もいるようですが、僕は、それはナンセンスだと思います。

アリーナへの導線設計はできていても、それを集客に結びつけられていないのは、Fリーグを運営するリーグやチーム側の課題だと思っています。今後は、会場に足を運んでもらうための仕掛けを作る段階にきていると思います」

2017/2018シーズンからスタートしたAbemaTVでのFリーグ配信は、「見る」スポーツとしてのフットサルを、主に若者に認知させる役割を担った。AbemaTVの視聴者数は1試合平均8万人を超えており、スマートフォン越しにフットサルを観戦する人は、たしかに増えたのだ。では、この状況を集客に活かしていくために、リーグやチームはどんな取り組みを行っていくべきなのだろうか。

実は、Fリーグに所属するクラブが行う施策の中で、集客面で変化をもたらした事例がいくつかある。その成功例を2つほど紹介する。

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