「給与明細を隠す夫」に心を開かせる4つの技 「共働き夫婦」の妻は、この悩みが一番多い
男と女の間の「おカネの問題」は、ひとことではとても言い表せない、実に深いものがあります。ファイナンシャルプランナー(FP)と、夫婦問題カウンセラーの「二刀流」で仕事をしている私のところには会社勤めをしている女性の相談者が多いのですが、最近とても増えているのが、「共稼ぎ夫婦の生活費」に関してのものです。今回も、ぜひ読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
「夫が給与を教えてくれない」妻の不満
では「共働き夫婦の生活費」の問題とは具体的にはどんなことでしょうか。実は、「夫が給与を教えてくれない」という妻からの相談が後を絶たないのです。特に20代30代の「若いカップル」のうち、女性が相談に来ることが多いのですが、70代までほぼすべての年代にわたっています。その特徴は、主に2つです。
(1)「通常の共働き型」だが、男性の収入が多い夫婦
(2)夫が「会社経営者」または「重役」
特に(2)は「パワハラ型」で言語道断ですが、(1)(2)ともそもそも「好きだから一緒にいたい」という気持ちから結婚、共同生活が始まったはずなのです。しかし、残念ながら「愛」は「おカネの不満」には、かないません。「家計の分担」は、結婚前後のやりとりの中から、「家賃(住宅ローン)や光熱費は夫」「食費や雑費は妻」「外食費は夫が多いけど、臨機応変に」などと決まっていくことが多いようですね。でも、早ければ「結婚1年後」くらいから、主に妻の不満が高まっていきます。さらに子どもがいる夫婦だと、子どもが進学したり、習い事をしたりするタイミングでも揉めはじめ、深刻だと離婚原因のひとつとなっていきます。
夫は「俺は住宅費も含め、結構大きな金額を払っているんだ。家の中の細かいカネは妻のやりくりの問題だろ」。一方、妻は「最近は物価も上がっているし、細かいものが結構かかるのよ」。こんな言い争いで、大げんかとなってしまいます。
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