大谷翔平の「二刀流」はメジャーで通用するか 成功するために必要なことは何なのか?
2013年から北海道日本ハムファイターズのエースとして、そして長打が魅力のバッターとして活躍した大谷翔平選手が、ついに海を渡ることになりました。
皆さんもご存じのとおり、大谷選手は高校時代にメジャーリーグに直接行き、日本のプロ野球には進まないことを明言していました。しかし、ファイターズによる「ピッチャーとバッターの二刀流」の提案を受けて、いずれメジャーリーグに挑戦することを前提として、日本でプレーすることを選択しました。そのため、大谷選手にとっては満を持しての挑戦となるはずです。
僕が解説の仕事を始めた時、大谷選手はプロ入り3年目でした。前年には2ケタ勝利を達成し、打率も2割7分4厘、本塁打も10本。日本球界始まって以来の二刀流を成功させつつある状態でした。
2015年から2017年までの3シーズン、ほぼ毎試合、そしてリハビリや練習も含め、大谷選手を解説者として見させてもらいました。また、テレビや雑誌の仕事でインタビューや対談をさせてもらうこともありました。
大谷選手のさまざまな一面
大谷選手には、野球少年のように純粋にプレーする一面、プロフェッショナルとして野球を深く突き詰めようとする一面、チームメートとふざけてじゃれ合うかわいらしい一面など、たくさんの顔があります。また、「やはり並のプロ野球選手ではないな」と感じさせる一面もあります。
それは、かつて僕がファイターズやテキサス・レンジャーズでともにプレーしたダルビッシュ有選手とも通ずるところがあると思います。一方で、僕の高校時代の野球部とレンジャーズのチームメートであり、メジャーリーグでは中継ぎやクローザーとして大活躍の上原浩治選手とは少しタイプが違うかな、とも思ったりします。
エンゼルスは、ア・リーグ西地区に籍を置く球団です。同じリーグにはニューヨーク・ヤンキースやボストン・レッドソックス(いずれも東地区)など日本でも有名な伝統ある球団、さらに同じ西地区には2017年にワールドシリーズを制覇したヒューストン・アストロズや、かつてイチロー選手が長年にわたって所属していたシアトル・マリナーズなどが在籍しています。
日本人選手だと、田中将大選手や岩隈久志選手と大谷選手の投げ合いが見られるかもしれません。もちろん、彼らが「バッター大谷」と対戦する可能性もあります。
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