ウィーワークの成長を支えるカギといえるのが、世界中に散らばるオフィスとそこから集められる膨大なデータだ。世界59都市に278のオフィスを設け、17万5000人以上の会員を抱える。人の大まかな往来パターンや消耗品の消費状況、会議室の利用動向などのデータが日々吸い上げられる。
米ニューヨークに構える本社ではこうしたデータに基づき、会員がより働きやすくなるようなオフィス運営の戦略が練られている。すれ違う人のコミュニケーションを促すために廊下を狭くしたり、利用しやすく、かつゴミを回収しやすいゴミ箱の位置を見極めたりといった具合だ。
社員の行動記録をビジネスに活かす
「ウィーワークのすべての意思決定はデータに基づいたもの。(CEOの)アダム・ニューマンは直感の判断ばかりになることを許さない。一方で、データに基づいてさえいれば失敗しても構わないという文化だ」(ヒル氏)。
最も重要なデータが2000人以上いるウィーワークの社員の行動記録だ。「一般会員のいるオフィスでは個人に紐付いた行動データは取らない。ウィーワークの社員自身がどういう行動を取るか、ニーズは何かを各国の本社で把握し、新たなバージョンのオフィスを開発していく」とヒル氏は説明する。
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