松村邦洋50歳、「8カ月で30キロ減量」の舞台裏 いったい、どんなトレーニングを行ったのか

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「最近は“低糖質食を続けるのはあまりよくない”といった話も出始めています。しかし、低糖質食で問題の出るケースを見ると、かなり偏った食事をされていることが多いのです。たとえば炭水化物を抜くと余分な糖質の摂取量は控えられるのですが、必要な食物繊維と水分の摂取量も減ってしまいます。それは、ほかの食材やサプリメント・水分の摂取にて補わなければなりません。体の変化に合わせずに、やみくもに炭水化物だけを抜くと弊害も考えられます」(幕田氏)

低糖質による減量法に関しては、さまざまな研究が進められているが、ライザップでは東京大学や病院と共同研究プロジェクトを行い血液検査、各種バイタル値を数多く揃えていき、安全性を含めて糖質摂取量をどうコントロールするかを研究しているという。その成果は、さまざまな臨床データとともにまとめ、近日中に発表する予定とのことだ。

ライザップメソッドの神髄とは?

もっともライザップのメソッドを開発した1人である幕田氏に「ライザップメソッドの神髄とは何なのか?」を尋ねると、その答えはトレーニングでも食事でもなかった。ライザップの手法でもっとも大切なのは“やり抜かせること”。これは最近の英語やゴルフといったジャンルへの展開を見ても、彼らの事業の核となっているのは“やり抜かせる”という部分にほかならない。

スタジオ事業部教育ユニット長で統括トレーナーの幕田純氏(写真右)とスーパーバイザーの松下裕樹氏(筆者撮影)

ライザップの場合、減量に挑戦する人とよく話し合い、数字としての目標以外の“目的”を見つけるそうだ。目的とは、減量に成功した後の姿なり、ライフスタイルなりといった具体的なビジョン。そうした将来像、イメージを顧客と専属トレーナーが共有することから始めるという。

松村さんの場合、それは“普通の体型”になり、健康な生活を送ることだった。

「90キロを割るくらいから体重が落ちるスピードが遅くなり諦めかけました」という松村さんだが、気持ちを支えたのは「やると言った以上は逃げるわけにはいかない」という気持ちと、健康な生活へのあこがれだったという。

そんなに痩せたらキャラが変わって仕事が減るのでは?と言われたこともあるという松村さんだが「仕事が成功する、失敗するという話の前に、まずは健康で生きていなければいけません。健康な生活ができなければ、成功どころか、失敗すらできません。今の僕は“健康”を人生最大のテーマとしています。頑張れば体重は減らせますが、年齢を減らすことはできない。だから、(減量に挑戦するか否かで迷っている人は)今の時間を大事にしてほしいです」という。

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