オラクル社長、膨大なデータ量に“商機” 「オープンワールド2013」現地リポート(2)
続いて基調講演を行ったのがインテルのダグラス・フィッシャー副社長。インテルとオラクルはハードとソフトのパートナーとして20年以上の長い関係がある。フィッシャー副社長が注目するのも、急激なデータの増加だ。「GEの方に話を聞いたところ、23のセンサーをターボジェットのエンジンに入れているとのこと。1日にGEでは1テラバイトのデータが生まれている」と説明。
「データが増えている一方では、システムのストレスが増えるので、それをうまく処理しなければいけない。また、パートナーや工場とつながっていれば、接続するためにその量も増えていく。ツイッターは158億、グーグルは58億、フェイスブックで58億のAPIコールがあるわけで、それだけ、データも膨らんでいく」(フィッシャー副社長)と、その対応への必要性を訴えた。
学校や企業の事例を紹介し、講演途中には、NFLのサンフランシスコ49sで活躍、3度のスーパーボウルを制したアメリカンフットボールの元スター選手、ジェリー・ライスが登壇する場面も見られた。
世界から集うIT関係者狙い企業ブースも過熱
イベントは2日目を迎えて、参加者の数も着実に増え、企業ブースでの周辺も熱を帯びてきた。サウス(南棟)地下にあるエキシビションホールをのぞくと、各国の有力IT企業がずらりブースを連ね、全世界100カ国以上から集まったIT関係者に自社のサービスをアピールしていた。日本からは富士通、NEC、キヤノン、NTTデータなどのブースが存在感を見せたが、米国もマイクロソフト、IBM、デル、シスコ、HP、アクセンチュアなどが目立ったほか、ライバルの独SAPも会場中央付近で存在感を見せていた。
各ブースで配られるタオルなどのグッズには、アジア系の来場者を中心に群がる様子も見られた。ITだけにインド系の来場者が特に目立っていた。ほかに、ゲームコーナーやゴルフ体験、ヒーリングスペースも設置され、あたかもテーマパークか万博のようにも見える。
会場となったモスコーニセンターのノース(北棟)とサウス(南棟)の間にあるハワードストリートでは、イベントのための休憩スペースも完成し、白いソファでくつろぐ参加者の姿も目立ち始めた。一方で、メインストリートの封鎖による周辺道路の交通渋滞も現地では報道されている。気温は高くなく、やや肌寒いほどだが、それでもメイン会場のホールDなどでは冷房をきつめに設定しており、セーターやフリースなど防寒対策に追われる参加者の姿が目についた。
現地レポート(3)に続く
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