iPhone、今選ぶのであればどっちがいいのか 年末年始に買い換える場合の基礎知識

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ノートパソコンで仕事をしているときに、その右側にiPhoneを置いて、届いたメールや通知などを確認することが多い場合だ。Touch IDを採用しているiPhone 8やiPhone 8 Plus、それ以前のモデルでは、指紋登録済みの指でホームボタンを押し込むだけで、すぐにiPhoneの画面を操作することができる。

ところが、iPhone Xの場合、内側にあるカメラで顔認証をしなければならない。つまり、iPhone Xに触れただけではロック解除はできないのだ。iPhone Xを手に取って、自分の顔の方に傾けるか、顔認証ができるようiPhone Xの真上に顔を動かさなければならない。これはFace IDの面倒な点だ。

ディスプレイの違いは?

iPhone XとiPhone 8シリーズでは、性能面での大きな違いはない。またiPhone Xが採用したフリック操作と新しい生体認証のFace IDも特段慣れを必要とせず、すぐに馴染めるだろう。

iPhone XとiPhone 8のもっとも大きな違いは、ディスプレイとカメラである。

iPhone 8は4.7インチ、iPhone 8 Plusは5.5インチのRetina HDディスプレイを搭載している。これに対してiPhone Xは、有機ELを採用した全面を画面とした5.8インチSuper Retinaディスプレイが採用された。

ディスプレイサイズだけで比較すれば、iPhone Xが最大サイズとなるが、実際に利用する場合には、少し異なる見方をする必要がある。たとえば、ビデオを再生する場合を考えてみよう。

iPhone 8、iPhone 8 Plusを横長に構えると、それぞれ16:9の縦横比となる。これは一般的なテレビ番組やビデオ配信サービスと共通だ。しかしiPhone Xは、21.65:10(19.485:9)というこれまでとは異なる縦横比を採用しており、16:9の映像を表示すると左右に黒い帯が表示されてしまう。

16:9の映像の縦の長さで比較すると、iPhone 8がもっとも小さくなるが、最も長いのはiPhone 8 Plusだ。iPhone Xは画面の領域自体は最大となるが、横長に構えた場合の縦の長さはiPhone 8 Plusより短くなり、映像を楽しむ際の画面の領域は、iPhone 8 Plusの方が広くなる。

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