「あの人にしかできない」が会社をダメにする

ベテラン社員の「抱え込み」を放置するな

仕事が属人化している組織には見直しの要素がいっぱいです(写真:EKAKI / PIXTA)

「自分にしかできない仕事」は会社にとっていらない

「〇〇さんにしか頼めない」「〇〇さんにしかできない」

日本の多くの職場で聞かれるセリフかもしれません。特定の業務が特定の人に集中して属人化してしまう現象です。みんながその人を頼りにして、「〇〇さんに頼めば大丈夫」と安心しています。

一方、「〇〇さんにしかできない」と言われる仕事を持つ〇〇さんは、「これじゃあ、おちおち休めないよ」と言いながらも、そこに自分にしかできない仕事があることをどこかで喜んでもいます。

確かに「お前の代わりなんかいくらでもいるんだよ」と言われることを思えば、「君にしかできない」仕事を持つことはビジネスパーソンにとって何とも心強いことと言えます。

しかし、実際にはこうした「〇〇さんにしかできない」仕事の存在が生産性の向上を妨げ、ムダを生み出しているというのもよくあることです。

トヨタ式をベースとする生産改革を検討していたC社の経営者がトヨタ式を実践しているいくつもの企業を視察した後、先進企業と自社の社員の働き方を比較したところ、強く感じたのは「自社のベテラン社員はあえて仕事を難しいままにしている」ということでした。

拙著『トヨタだけが知っている早く帰れる働き方』でも詳しく解説していますが、具体的には、次のような問題がありました。

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