映画「デトロイト」が掘り起こす米国の暗黒史 東洋経済オンライン読者限定試写会を開催!
本年度アカデミー賞最有力候補の呼び声高い映画『デトロイト』が2018年1月26日に全国公開される。メガホンをとるのは、イラク戦争のアメリカ軍爆弾処理班を描いた『ハート・ロッカー』(2008年)でアカデミー賞作品賞など6部門を獲得し、女性初の監督賞を獲得したキャスリン・ビグロー監督だ。
女性初のアカデミー監督賞・ビグロー監督の最新作
彼女は続く『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012年)でオサマ・ビンラディン暗殺をテーマに描き出し、アカデミー賞5部門にノミネートされた。チャレンジングな題材を圧倒的なリアリティと骨太でタフな描写で突き詰めるビグロー監督の手腕は非常に高く評価されており、「ビグロー監督の映画に出てみたい」と公言する俳優も多い。それだけにビグロー監督の次回作は、つねに注目の的になっている。
そんな彼女は、「現在のわたしにとって、映画で社会的な話題のあるテーマについて取り組むことに切実さを感じるし、大切なことだ」と語り、『ゼロ・ダーク・サーティ』以来5年ぶりの新作に、1967年にアメリカで起こった「デトロイト暴動」を題材として選んだ。
アメリカ最大級の暴動と呼ばれるデトロイト暴動では、デトロイト市警が低所得者居住地域の酒場への不当な捜査を行ったことへの反発から、大規模な略奪、放火、銃撃が市内各地で勃発した。43人の命が奪われ、1100人以上の負傷者を数える大惨事となった。
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