TBS「陸王」に沸くロケ地・行田の熱気と課題 ドラマ効果で名産の足袋が売れまくり
「陸王」の舞台となっている埼玉県行田市
「まさか、現代の行田がドラマの舞台になるとは思ってもいなかった」
そう話すのは埼玉県行田市の工藤正司市長だ。
今年10月に放映が開始されたTBS系ドラマ日曜劇場の「陸王」は視聴率が15%前後で推移している人気ドラマだ。この物語の舞台となっているのが埼玉県行田市である。創業から100年以上続く老舗足袋メーカー「こはぜ屋」がランニングシューズ「陸王」の開発に挑戦し、奮闘する姿を描く。12月10日には第8話の放映が予定されている。
現在、ドラマは後半戦に突入し、クライマックスに向け注目が高まっている。「陸王」の原作の作者は池井戸潤氏。これまで、「下町ロケット」や「半沢直樹」など、TBSの日曜劇場でヒット作を生み出し続けてきた。
東京都心から60キロメートルほど離れた行田市は今、「陸王」効果に沸いている。「『陸王』が始まる前から行田の足袋への関心は徐々に高まっていたが、さらに追い風が吹いている」。工藤市長は喜びを隠せない。
行田市は「陸王」の撮影に全面協力している。撮影開始前からTBSとだけでなく、めぼしい建物のオーナーに取材協力を依頼。ドラマ中で何度も登場するマラソンのシーンでは道路を閉鎖し警察署などと撮影の協力依頼を行い、ドラマに対するバックアップの姿勢も作り上げている。
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