20代に共感するオジサンがキレられるワケ 「わかるよ」と傾聴したら「わかるはずない!」
共感しないといけない風潮は、いつから生まれたのか
さて、今回のテーマは「共感」です。部下と話をする際には、共感をしながら耳を傾けて聴かないと、相手は積極的に話す気になれないから、きちんと共感しようねという、マネジメント研修などを受けることになると、最初のほうに出てくる例のやつです。元はと言えば、カウンセリングの元祖とも言われるカール・ロジャーズの言う「共感的理解」が、マネジャーの部下に対するコミュニケーションでも重要だとなったものだと思われます。
会社は学校とは違い、年齢差が大きい集団ですから、オッサン、若者双方にとってぱっとは理解できないこと、共感できないことが多くて当然です。「だからこそ、積極的に共感しようぜ」というのが、よく言われていることなのですが、そんな努力にもかかわらず、実際にはタイトルのように若者には思われることが多いのが現実です。オッサンは一体どうすればよいのでしょうか。
まず、申し上げたいのは、嘘はいかん、嘘は、ということです。40代以降とかのオッサン世代が、本当に20代の若者のことを理解して、共感しているのであればよいですが、それは本当でしょうか。本当に本当でしょうか……嘘ですよね。