ドコモが送り出す、“若き侍たち"の野望 ベンチャー支援プログラムに挑む3チームを直撃

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――デコアプリの開発に取り組んだのは?

なぜ人は写真を撮るのかと言えば、その瞬間を切り取り、一生の思い出にしようとするからです。これを加工して保存し、友人とも共有することで、もっとかけがえのないものにできると思いました。思い出を可愛く残し、さらに友人と共有して楽しむという流れです。

既存のアプリは10代の若者向けが多く、家族向けとは言えないものがほとんどでした。そこで、「Deco Album」はインターフェースを落ち着いたものにしました。メインのターゲットは25~35歳に設定していますが、15~25歳も同じくらい使われています。家族や友人で共有するユーザーが多いですね。

写真にスタンプを置いたり、背景を変えたり、文字を入れるなど、アプリの操作感にはものすごくこだわっています。僕も細かいですし、チームのエンジニアも細部までしっかり作り込んでくれています。ユーザーの声も取り入れて、文字を入れる機能を直したり、デザインの改善やボタンの大きさをミリ単位で変更するなど、細かな改良を続けています。

大半のメンバーとは「偶然会った」

――チームはどんなメンバーで構成されていますか?

イベントや友人の紹介などで偶然に会ったメンバーが多いですね。みんな優秀で、僕が何もやらなくてもいいくらい(笑)。とにかくこだわりを持った、プロフェッショナルな人が多いです。子供のころからスーパーファミコンを改造していた社員もいます。

――プログラム卒業後の目標を教えてください。

71億人が使い、全世界の人々の生活を変えるようなサービスを手掛けていきたいと思っています。大切なのは人の心です。人は本質的に、自分の心が満たされていれば、モノやカネがなくても満足できるはずです。

たとえば、親元から離れて勉強する学生や家族と離れて働く社会人、出稼ぎの外国人の方は、スマホなら手軽にコミュニケーションを取れる。どこでも手軽につながることができれば、世の中を変えていくこともできるのではないか。そんなサービスを作っていきたい。ドコモなど、デバイスを提供するキャリアと協力していくことで、まずはアジア地域でシェアをとっていきたいと考えています。

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