10代援交女子が「死にたい」から抜け出たワケ 「死に方教えます」DMを受け取った少女たち
中学2年、13歳で援交生活が始まった。援助交際はよくないとわかってはいたが、ツイッターで男たちと出会うことで、何かを吐き出し自分を支えていたのかもしれない。
ツイッターで「今夜、A駅近くにいます」とつぶやくと、「会いたい」とDMがいっぱい舞い込んだ。中学生と書くと相手にしてもらえないから、年齢は「10代」とぼやかした。
「もともと純粋だったんですよ。処女は好きな人にあげたいって思っていた。それが知らない人になるなんて」
最初の相手は「40代半ばのおじさん」だった。
「そういうことの所作も知らないし。驚いたけど。乱暴? いえ、いえ、丁寧でしたよ」
彼女が「お仕事」と表現する援交は、17歳になる高校2年まで「カウントできないくらいやった」。月の収入は平均すると10数万円。1回6万円が最高額。2000円の人もいた。
「給料日がまだだからこんくらいしかあげられない。ごめんね」。そう言われると(しょうがねーな)と胸の中で毒づいたが、ニコニコしながら「全然大丈夫ですよ」と返した。
「そういうもんですよ(笑)。男の人は私の年齢とか聞かなかったですね。精力剤みたいな薬を飲んでいる人もいました」
「死にたい」と文字にすると、安らいだ
そうした中、中学3年のときに「死に方教えます」と書かれたDMが舞い込んだのだった。
「家がつらすぎて……。死にたいって何度も思った。ツイッターにも書きました。でも、それは別に誰かにかまってほしいわけじゃなかった。口に出せないから、書くだけ。発したいだけ。死にたいって、文字にすると、なんか安らいだんです」
かまってほしいわけじゃない。だから無視できたのかもしれない。
「何、これ?って。スルーしました。でも、もし行ったら、座間のような事件に巻き込まれたかもしれない」
彼女がサバイバルできたのはなぜか。1つは、彼女には生きづらさから「逃げる場所」が存在した。
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