金融市場の「不穏な動き」に備える投資の知恵

次のターゲットは「債券」「為替」?それとも?

●商品市場……米ドルの動きと相反する性質がある金市場や原油市場も、米ドルの割安感から、相対的に高くなっている。原油価格は、OPECによる協調減産が機能しているためだが、減産の出口の時期を巡って紛糾すれば、原油価格の暴落もありそうだ。商品市況が弱くなると、株式や債券にも影響が出てくる。

●仮想通貨……ついに1万ドルの大台を突破したビットコインは投機に走っているものの、下落の度合いやその期間によって、現物の株や債券にも影響が出てくる可能性がある。

現在の金融マーケットがバブルなのか、あるいはバブルではないのかは見方が分かれる。とはいえ、仮にバブルになっていたとしても暴落するとは限らないし、バブルでないと判断したものが、ある日突然暴落するケースもよくある。

そもそも現在の世界経済は各国の中央銀行がばらまいた「緩和マネー」が浮遊しているため、暴落と同時に滞留しているマネーが動いて軽微な調整で終わる可能性もある。市場は回復して再び力強いマーケットが戻ってくるシナリオがあるということだ。

とはいえ、投資とはリスクを管理できる投資家だけが生き残れるもの。最悪の事態を常に描いて投資行動を考えるのは基本だ。

大切なのは利益確定後のターゲット?

そこで、注目したいのが「利益確定後の投資先」だ。ある程度の利益が出たら、いったん利益を確定しておくのが投資の基本だが、せっかく儲かった資金を別の投資先に投資して失敗してしまうケースもよくある話である。

実際、金融市場の先を読むのは至難の業だし、それができればみんな億万長者になれる。昔からある投資のイロハ、原則に照らし合わせて、いくつかのターゲットを考えてみよう。簡単に分類すると次のような投資法、もしくはリスク回避法がある。

①下落しにくいセクター、銘柄を選択する

たとえば、ハイテク株のようにその時の新製品や技術革新の内容によって爆騰する場合がある。市場全体が上昇するときには、そうした銘柄に飛び乗るのもいいが、市場全体が不安定になってきたときには、安定感のある銘柄やセクターが望まれる。たとえば――、

・株主優待が充実している銘柄……機関投資家が投資する機会の少ない銘柄群で、言い換えれば個人投資家が多い。下落しにくいというよりも、個人投資家の初動が遅いという見方もあるが、利益確定後の投資対象としては堅実だ。

・高配当銘柄……高い配当を安定的に出している銘柄も同様に下落しにくい。最終的に、相場の乱高下中も保持し続けることができるため、人気が高く大きく売られない。

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