金融市場の「不穏な動き」に備える投資の知恵

次のターゲットは「債券」「為替」?それとも?

・ディフェンシブ銘柄……食品やエネルギー、葬祭関連銘柄など、いわゆる防御銘柄と呼ばれるセクターに投資する方法。日本のバブル崩壊時もディフェンシブ銘柄がよく買われた。

・半導体関連銘柄……産業のコメと言われた半導体は現在でも、必要不可欠な素材の1つだ。大きく下落するようなことがあれば投資しておきたい。

・フィンテック、AI(人工知能)、EV関連銘柄……第4次産業革命とも言われるなかで、フィンテック関連、AI、EV関連銘柄には時代のトレンドがある。割高になっているぶん、一時的には大きく売り込まれるかもしれないが、将来的には期待値が高い。

余剰資金が起こしたバブル崩壊と考えていい

②暴落、急落をひたすら待つ

たとえば、現在の高騰相場が崩壊するきっかけになるものは何か、と考えたとき、世界的な緩和政策によって余剰資金が起こしたバブル崩壊と考えていいだろう。現実に、株式市場や社債などの債券市場、商品市場、ビットコインなどの仮想通貨、そして不動産市場には、現在も世界中の緩和マネーが流入し続けている。

言い方を変えれば、株価が大きく下落しそうになったとき、あるいは債券の金利が上昇してきたとき、さらに銀行や企業の経営破綻が起きても、圧倒的な余剰資金(緩和マネー)がそれらのマーケットに向かうため、結果的に救われる可能性が高い。簡単に言えば、意外と早く「下げ止まる」可能性が高いのかもしれない。

従って、いわゆる“裏付けのある大相場”を展開してきたマーケットが、急落や暴落した時には、市場が反転した時を狙うのが良いのかもしれない。たとえば、バブルと言われる次のような過熱マーケットも、意外と底堅いのかもしれない。

・米国ハイテク関連株……11月下旬、いったん下落したもののあっという間に回復したように、企業業績の裏付けがある銘柄は、株価が戻る可能性が高い。前出の「FAANG」なども大きく下落すれば投資のチャンスと言える。

・ビットコイン(仮想通貨)……17世紀のオランダで起きたチューリップ恐慌に例えられるほどに投機的になったビットコイン相場だが、ビットコインはフィンテックの進展などと大きな関わりがあり、実は近年の技術革新の産物ともいえる。その将来性に投資されている一面もあるということだ。底値を確認できればその将来性に投資する方法もある。

③先の先を見た投資先を探す

たとえば、この11月16日、大手格付け会社の1つである「ムーディーズ」が、インドのソブリン格付けを「Baa3」から「Baa2」に引き上げた。インド経済といえば、高額紙幣廃止など革新的な経済改革を次々に実践するモディ政権によって、近年GDP成長率を押し上げてきた。

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