たとえば、企業の現状を改善するために賃金カットの受け入れを社員に迫っているにもかかわらず、リーダー自身の賃金を削っていないことが公になった場合、不信感、怒り、反抗心といった反応を引き起こすことになります。
インスピレーショナル・リーダーシップを効果的なものにするには、本心で向き合い、「有言実行」することが欠かせません。本心で向き合うというのは、相手のことを心から尊重して感情に応え、しっかりと準備を整えたうえで、やってもらいたい事柄を依頼することを意味しています。
部下が何を考えているのかを探る
つまり、相手――その価値観や感情――を尊重しないのであれば、本気でやる気を起こさせる気があるとはいえません。中途半端な気持ちでこのリーダーシップを発揮するのはやめるべきです。
――インスピレーショナルなリーダーになるには、まず何から始めるべきでしょうか。
部下が何を考え、感じているのかを時間をかけて探ることです。やる気を起こさせるリーダーになるには、相手の感情と価値観に働きかける必要があり、他者に共感するための訓練が欠かせません。部下が状況をどう受け止めるかを想像するようにしましょう。
また、時間をかけて自分自身のことを理解し、組織のリーダーとして何を大切に思い、どのような感情を抱くのかを知ることも重要です。
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