「20代でコンサルに転職」は簡単ではない 「挑戦のための準備」をしているかが重要

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ポテンシャル力のある人、つまり応用力のある人は物事の本質を考えますから、上記の質問にも答えられるわけです。そして答えられるということは、ポテンシャル力が高いわけです。

「挑戦のための準備」をしているか

加えて、やはりコンサルを目指すのであれば、仕事以外での準備もぜひしておきましょう。

採用を通じて、非常に多くの異業種からコンサルに転職したいという人を見てきましたが、皆さん「挑戦したい」という人は多いですが、実際に「挑戦のための準備」をしている人は非常に少なかったです。

たとえば、簿記やファイナンスの勉強をしている、夜間学校でMBAコースを受講しているなど、そういった業務以外にもコンサルになるための準備をしていると非常に印象に残ります。

ポテンシャルでの採用ですから、やはりそういった自己投資をどの程度できる人か、行動力はどの程度あるかが見られますから、実際にやっているとなると非常にポイントは高くなります。

ですから採用時に私はいつも、「熱意はわかりましたが、仕事および仕事以外で具体的にコンサルになるためにどんな準備をしてきていますか」と質問をしていました。候補者の本気度を判断するためです。

戦略コンサル会社の持つ唯一の資産は人ですから、採用には非常に力を入れていますし、本気です。本気だからこそ、本気の候補者を採用したいのです。

そのような考えから、青木さんには仕事および仕事以外の2方面でぜひ準備を進めていただきたいのです。

物事を分解し、理解し、伝える力を仕事を通じて養うだけでなく、今の自分とコンサルとを比較した際にどのような知識が不足しているのかを考え、スクールに通うなどのアクションを起こしてみてください。

ご自身のキャリアにおける課題解決をして具体的行動に落とせるか否かが、コンサル転職への最初の第1歩だとお考えください。青木さんが本気を通じて夢をつかまれるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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