もつ鍋屋がシメの雑炊で意外にも儲かる理由 100円ショップの稼ぎ方を知っていますか

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マサキ:どうなる……??? あッ、わかりました! 利益率が商品によって違うってことですね。

ケイコ:そうよ。販売価格が同じということは、商品による原価のバラツキがハッキリするの。あなたが言うように、商品によって利益率がまったく違っているのよ。

マサキ:「こんなものまで100円で売ってるの!? 」ってくらいお得な商品もあります。「原価オーバーじゃ……」って感じることもありますよ。

ケイコ:実際には、原価が販売価格を上回るものもある。原価率110%なんて商品もあるのよ。だから、ここは原価率で考えたほうがいいわね。

マサキ:価格より原価のほうが高いってこともあるんですか……。

ケイコ:だけどね、販売した商品の利益率がトータルで30%になるように設計されているの。要するに、全体でどこまでの原価率を認めるか。その許容範囲を経営サイドがあらかじめ決めている、ということなの。

値打ち商品が、客の来店動機になる

マサキ:ボクだったら、全部の商品でガッツリ儲けるようにしますよ。

ケイコ:消費者はバカじゃないわ。100円相当の商品ばかりだったら、お店がつまらなくなると思わない? 原価オーバーの商品があるからこそメディアが注目する。そして、「こんなものまで売っている!」という、いいうわさが流れる。それがお客様の注目を集めて、来店の動機にもなっているの。

マサキ:「こんなものまで!」というお値打ち品があると、もっとあるんじゃないかと、ついつい探しちゃいますもんね。

ケイコ:ポイントは、儲けない商品を使ってどう儲けるかってことよ。

マサキ:原価オーバーの商品、つまり儲けない商品は、広告を打つのと同じってことですか?

ケイコ:ようやくエンジンがかかってきたじゃない。

マサキ:何言ってるんですか! ボクのエンジンはつねに絶好調ですよ。

ケイコ:ごめん、言っている意味がわからないからスルーしておくわ。

今、増えている均一価格の焼鳥屋さんもそう。同じように原価が異なるから、利益率は一定じゃない。でも、原価率の高い商品だとわかっても、そればかり食べないでしょ? 逆に原価率の低い商品がわかったとしても、欲しければ食べるんじゃない? そういう原理を基に、利益をつくり出しているの。わかる?

マサキ:わかると言えばわかるし、わからないと言えばわかりません。

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