立憲民主党の枝野代表、「アイドル論」を語る 「欅坂46の同調しない反骨心に共鳴した」

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――「草の根」「右でも左でもなく前へ」を強調する、立憲民主党の政党活動に今後、どう反映されていくのか拝見していきます。ところで秋元氏と直接会ったことはありますか。

経済産業大臣のときにありますよ。いろんな場で。公式のパネルディスカッションなどにも出ていただきました。ある方の結婚披露宴で隣の席になったこともあります。ちょうど指原莉乃さんがスキャンダルで博多のHKT48に移籍になったころです。「うまくやりましたねえ、これでブレークしますね」って言ったら、ちょっと嫌そうな顔をされてましたね(苦笑)。そうなると予想したので、ご本人にぶつけちゃって。

――アイドル自体を好きになったのはいつからでしたか。

山口百恵さんです。わたしは小学生でしたね。昔から「反骨精神」なんで。桜田淳子さんのほうが先行して、売れちゃったじゃないですか。だから僕は百恵さん。昔から最初からメジャーではないほうが好きなんです。

枝野 幸男(えだの ゆきお)/1964年生まれ。栃木県宇都宮市出身。東北大学法学部卒業。弁護士。1993年日本新党から出馬し衆議院議員初当選(埼玉5区、以来当選9回)。民主党政権時に内閣官房長官、経済産業相。民進党初代幹事長。2017年10月に立憲民主党代表就任(撮影:尾形文繁)

――枝野さんが思うアイドルの魅力って何ですか。

今は(自分が歌うのに)楽っていうところです。多くの場合、音楽のノリがこどもの頃になじんだノリだから。要は歌謡曲ってこと。カラオケで歌うためには、歌いやすさが大事です。アイドルソング、特に秋元さんの曲は歌いやすいのが多い。ただ、悩ましいのは、僕の大好きな持ち歌に、乃木坂46の『君の名は希望』があるんですが、これが歌いにくくなった(笑)。

――それは歌いづらい。「希望の党」ができましたからね。

僕は本当にアイドルファンなのかどうなのかわからないんですよね。カラオケっていつも同じ歌では面白くないので新曲を覚えます。そのときにアイドルソングは歌いやすいから楽なんです。AKB48はジャニーズ系よりも歌いやすい。そういう意味で、欅坂46はAKB48からの流れで歌うようになったけれど、実は歌いやすいのは圧倒的にAKB48のほうなんです。1970年代から1980年代のアイドルソングに近いので耳になじんでいる。われわれの世代の歌です。歌詞もいいじゃないですか。社会系でも青春ものでも何でも。

ほかの人が絶対歌えない、新しい歌を歌う

――山口百恵さんは1980年に引退しました。そのあとは?

しばらくアイドルから離れていました。理由は岡田有希子さんが好きだったからです。大学生で当時はみな、おニャン子クラブのファンでしたが、僕は岡田さんだった。でも、アイドルファンをやっていないと、持ち歌が広がらないんですよ。しょうがないから、その時期は昔の歌謡曲を歌ってました。最近は、東海林太郎から欅坂46まで、というキャッチフレーズでやっています(笑)。

和田アキ子さんも好きで、何曲かレパートリーに入っています。でも『あの鐘を鳴らすのはあなた』も歌いにくくなってしまった。「あなたには希望の匂いがする」って歌詞があるんで。五木ひろしさんなどの演歌系も好きなんですが、同世代以上と一緒だと、ほかに歌いたい人がいるので譲っています。他の人が絶対に歌えない、新しい歌を歌いたいんです。だからアイドルソングになる。

――アイドルソング歌唱について周囲は何と。

「地元では絶対に歌うなよ」って言うんですけど、AKB48の『恋するフォーチュンクッキー』が大ブレークしましたよね。だから大丈夫。やや意外ですが、『フライングゲット』もOK。要は通常のアイドルソングは、みんなが知らないから歌うな、ということです。だから、『365日の紙飛行機』は歌っていいって、許可されました。

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