明治大「手厚すぎる」就活支援はここまでやる

「就職の明治」8年連続トップの秘密

相談ブースは6つ。1人当たりの相談時間は約30分。多いときには、相談を担う職員は1日30人ほどを受け持つ。別の席も使って、12~13人が同時に相談に入ることもある。これほど相談が増えているのは、就活への関心の高まりもある、と小林氏。

「親御さんも関心は強いです。7割の学生が親に何らかの報告をしているというアンケート結果もあります。マスメディアも含めて、関心が高まっていることが大きいと思います」

もう1つは、学生が来やすい雰囲気をつくっていること。滝氏が語る。

「すべての職員が、学生のために、という強い思いを持っています。本当に手厚く対応していますので、その気持ちが通じているのかな、と思います。『どうして、ここの人は、こんなに優しいんですか』なんてことを、言う学生もよくいます」

学生の相談に対する職員のスタンスは一貫している。学生の話をしっかり聞く、ということだ。エントリーシートや自己PRに関しては、相手に伝わるか、伝わらないか、を見ているという。実際には、学生の4割ほどが利用しているのではないか、と滝氏。

「リピーターが多いですね。毎日、来ている学生もいます。やはり心の拠り所が欲しいんだと思います。精神的にズタズタにされる、と感じている学生もいますから。ここでちょっと励ましてもらいたいんだと思います。苦しくて涙を流す学生も少なくないので、相談担当の机の上には必ずティッシュが一箱、置いてあります」

手書きだからいい!就活のリアルな体験

実際に就活相談を利用した学生にも話を聞いた。なんと50回以上通った、と語ったのは、人材系とメーカーに内定を得た商学部の鈴木明日香さん(仮名)。

「一番知りたかったのは、採用目線でした。エントリーシートで何を評価しているのか、面接のときに何を見ているのか。あとは模擬面接。シートから面接みたいに質問してもらえる。社会人はどういうところに興味を持つのか知ることができましたし、なるほどこんな質問もあるのか、と教わりました」

第一志望の製薬メーカーに内定を得た政治経済学部4年の高橋翔太さん(仮名)は、エントリーシートの添削、模擬面接のほか、元気づけをしてもらったという。

「選考が進んでいくと、いろんな不安が募り始めて。それで、最終面接の前に寄りました。自分の話を聞いてもらえるだけでも、落ち着くことができました」

同じく政治経済学部4年の田中大輝さん(仮名)は、志望業界すら決められない中で、就活をスタートしていた。最終的に大手自動車メーカーに内定。これは、明治大学の就職支援のおかげだったと語る。

「社会人として何がしたいのかが漠然としていたんです。いろいろと話しているうちに、その理由がわかりました。そこから、就職先を絞り込んでいきました」

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