明治大「手厚すぎる」就活支援はここまでやる

「就職の明治」8年連続トップの秘密

他大学では5割程度のところもあるという。出席しないとペナルティがあるわけでもない。それでも参加するのは、それだけ大学の就職支援を信頼している、ということなのだろう。先輩たちが後輩に「出たほうがいい」と伝えていることも大きいという。その理由の1つが、「エントリーシート対策講座」だ。就職キャリア支援センターの滝晋敏氏はこう語る。

「ガイダンスのあと、エントリーシートの書き方講座を行っています。希望者は、自己PRや学生時代に頑張ったことなどを書いてきて、外部業者に添削をしてもらって戻してもらう、ということもできます」

タイミングとしては早いが、この段階で書けない学生は、半年後の就活開始までに準備ができる。しかも驚くのは、添削は希望者全員受けられること。極端な話、5000人来れば、5000人に対応するという。業者に出す添削の費用も大学が持つのだ。そこまでやるのである。

しかし、就職キャリア支援部のサポートは、実はここから加速していく。小林氏は言う。「就職・進路ガイダンスの後からすぐに、ほぼ毎日、翌年の2月終わりまで、試験期間を除いて、何かしらの就職支援関係の行事を行っています」。

100以上の行事がずらり

2016年度の行事リストを見せてもらったが、100以上の行事がずらりと並んでいた。試験日や土日を除いて、本当にほぼ毎日、なのである。

職種研究セミナー、筆記試験対策テストおよび就職適性検査、仕事研究セミナー、女子セミナー、業界研究の仕方、業者研究セミナー、UIターンセミナー、自己分析講座、公務員セミナー、マナー講座、模擬面接会、グループディスカッション講座……。

業界研究では、金融、商社、広告・出版、食品業界など主だったほとんどの業界が網羅されている。職種研究も営業や企画など、さまざまな仕事について学べる。

こうした取り組みをしている大学もそれなりにあるが、明治大学が違うのは、学生のニーズを先読みして、行事を拡大させていっていることだ。たとえば、2016年に初めて取り組みをして好評だったものに、「OB・OG訪問の仕方講座」がある。なんと670人もの学生が参加したという。滝氏が言う。

「正直こんなに学生が来るとは思いませんでした。資料は足りなくなり、立ち見は出るわで、急遽、回数を増やしました」

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