「待機児童解消」、いまだに実現できない事情 年長者は「自分さえよければ」と思っている?

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木本:ベテランの政治家と、小泉さんのような若手議員との間が、パカーンと意識が割れてしまっていませんか? 上の世代の人たちが、小泉くん頼むよと、バトンを預けているわけではありませんよね。

藤沢:まだ、そこまで来ていませんね。

小泉進次郎さんの部屋には「こども保険」ダルマがある

木本:でも変えていかなければいけない。委員会を作って、小泉さんが頑張っているというのは資料を見て勉強しました。実は、一度小泉さんと直接お話ししたことがあるんです。われわれが横須賀でロケしているときに、たまたま地元に帰っていらした。普通にロケしている場所で、「何の番組ですか?」と入ってこられたんです。これは実際に声を聞かないとわからないと思うんですが、「この人絶対、悪い人違うわ」と思いました。

藤沢 烈(ふじさわ れつ)/1975年京都府生まれ。一橋大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立し、NPO・社会事業等に特化したコンサルティング会社を経営。東日本大震災後、RCF復興支援チーム(現・一般社団法人RCF)を設立し、情報分析や社会事業創造に取り組む傍ら、復興庁政策調査官も歴任。総務省地域力創造アドバイザー、釜石市地方創生アドバイザーも兼務。復興活動の中で小泉進次郎氏と出会い、小泉小委員会(2020年以降の経済財政構想小委員会)民間オブザーバーに就任(撮影:尾形文繁)

藤沢:いい印象だったんですね。

木本:選挙活動のときとは違う、ふと素に返った瞬間の言葉を聞いて、メディアでの発言が表向きだけのものではないんだなと思ったんです。

藤沢:僕は復興支援の関係でお付き合いが始まりました。きっと、ブレーンがたくさんいると思っていたんですが、そうではなくて、すべて自分で考えて発言しているのが意外でしたね。それから、同世代の議員にとても尊敬されている。

木本:小泉さんは本気で考えられているんだなあ、と思える。あくまでも僕個人としては、ですが。

藤沢:とても真剣です。小泉さんの議員会館の部屋には片目のないダルマが置いてあって、「こども保険」と書いてあるんです。本気で子どもたちのために実現させたいと思っている。反対意見も多いのですが、それを超えてやろうと。受けがいいからやるんではない。実は、こども保険は彼が考えたわけではなくて、自民党の若手議員から出てきた案なんです。でも、やると決まったら責任を引き受けて自分ごととして発言し続けています。

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