葉山・逗子、これが地元民が愛する美食の店だ ガイドブックには載っていない隠れた名店
まずは前菜。蕎麦豆腐に土佐酢のゼリーを乗せ、焼きなすと旬のイチジク、シソの花を添えた端正な料理が運ばれてくる。
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/b/c/570/img_bc2dc5fec810bb4496e09fdcb6f86668315823.jpg)
濃厚な蕎麦豆腐と、さっぱりとしたジュレが好相性。焼きなすの苦味、イチジクの甘みがアクセントになり、フレンチ顔負けの繊細な味わいを実現している。
そしてお待ちかね、手挽き蕎麦がやってきた。
蕎麦も熟成させると風味が増す
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/570/img_b317689b855a2d765aa11f2c9d470edc370502.jpg)
つゆをくぐらせず、蕎麦だけで食べてもうまい。
「一般的な蕎麦屋では、収穫したての『新そば』を使うことが多い。でも当店では、茨城県から有機栽培の玄蕎麦を仕入れ、1年間じっくり熟成させてから挽いています」
店主の恵土 靖さんはこう語る。熟成させると風味が増すのは、肉やワインだけでなく蕎麦も同じらしい。
「また、そば粉を手で挽くことで風味がさらに引き立ちます。電動式の石臼で挽くと、蕎麦粉は均一なサイズになる。手挽きなら不規則に仕上がるため、微妙な味の変化が生まれるんです」
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事