まず、転職するか否かを考える前に、きちんと求められているミッションや業務内容を明確にしましょう。そうでないと、判断できないはずです。
判断材料をキチンと把握しましょう
転職とはつまるところ現職を含めた自分にとっての選択肢の比較検討です。比較検討をするにあたっての材料をキチンと把握しましょう。
わたるさんの今回の場合は、先輩からの誘いということで判断基準が何かと不明確になってしまうかと思います。しかしながら、先輩後輩に関係なく、転職とはご自身のキャリアと人生にとっての重要な分かれ目であり、重要な意思決定ですから、意思決定するための判断材料を明確化することが何よりも大切です。
そしてそのうえで、今回の転職で求められていることが、わたるさんご自身が今後やっていきたいと思えることと方向性が合致しているか否かを確認すべきなのです。
先輩から誘われた、というのはきっかけにすぎません。きっかけをもとに、何を求められているのかをほかの選択肢とともに冷静に判断するべきです。
さて、この先輩氏。会社の先輩ということで、ある程度はわたるさんの仕事ぶりを理解されている方なのでしょう。そのうえで誘っているということは先輩氏にも何か思うところがあるはずです。
私自身も前職時代の部下に現在の会社に入社してもらったりしていますが、やはりそれは既存の会社メンバーでは足りない能力やファンクションをその人のスキルと経験で埋めることができる、つまり既存メンバーにない具体的な付加価値をその人が提供できると判断してのことです。
加えて、お互いにお互いの仕事ぶりや性格を理解していますから、「やりやすい」というのもあります。これは仕事をスムーズに進めるうえでの相性の問題ですね。
そういった仕事ぶりと性格なりを理解し、まったくの第3者を外からリクルーティングしてくる以上の安心感があるため、つまり採用に伴う不確実性を大幅に軽減できるがゆえにそういった行為に及ぶわけです。そして、現状の会社に足りない部分と候補者の仕事ぶりの両方を理解している状況の中、その両者が補完しうることを確信したからこそ声をかけたわけです。
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