「パワハラ加害者」と自覚を持てない人たち

「まさか自分が」と皆が思っている

では自身を振り返るためにはどうするか。管理職は、部下との面談や日常でのコミュニケーションを、部下に断ったうえで録音して聞きなおす習慣をもってみてはどうでしょうか。自分の態度が威圧的ではないか、相手の話をきちんと受け止めるキャッチボールができているのか、振り返るいい機会になると思います。それに、もうすでに、部下のスーツのポケットには、レコーダーがオンになって入っているかもしれないのです。振り返る機会のないまま、自覚のないままに、パワハラ加害者になってしまう可能性も否定できません。

あなたの同僚の男性管理職は自覚がないのか、実はうすうす事の重大さを感じていながらあなたには自覚していないように見せているのか、どちらかはわかりません。でも、「わかってやっているから大丈夫」というのは通用しないように思います。

とはいえ、あなたが横から仲介して、彼に心を入れ替えてもらおうというのは、あなたの言うようにおこがましいかもしれません。深刻なパワハラにつながる可能性があるのであれば、冒頭でも書いたように、速やかに上層部やコンプライアンス関連部署、人事などに報告・相談して、強制的に自覚を持ってもらったほうがいいでしょう。

被害が出てからでは遅い

告発する、あるいは告発を勧める、というのはなんとなく後ろ暗いような気分になるかもしれませんが、被害が出てからでは遅いのです。自分でなんとかしようと思わずに、勇気を持ってその女性たちとともに行動していただきたいと思います。

そして、あなた自身も他人事と思ってはいけません。部署をまたがって相談を受ける、自分は話をしやすい上司だと思っていたら大間違い。そう楽観的に構えていると、気づけばハラスメント加害者になっていた、ということもあるかもしれません。あなたには、このケースを他者の失敗から真摯に自分の言動を振り返る機会にして、管理職スキルを磨いていっていただきたいなと思います。

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