栃木県警のスゴすぎる「押収品陳列」の真相

販促のプロが絶賛、そのテクを徹底解説

最後に、リピテーション(繰り返し)を紹介しよう。同じパターンを複数回繰り返すことで、見る側にストレスを感じさせず、中身を強く印象づける手法だ。リピテーションによりボリューム感と複数あることによるリズム感が生まれ、全体としての視認性が高められる。今回で言うと、2つのボールの山と横一線に並ぶ新球の箱がそれにあたる。

もし、売り場改善コンテストのように警察署の陳列テクニックを競うイベントがあったとしたら、今回の陳列は文句なしに高得点で上位に入賞するはずだ。それだけ、素晴らしい数々の陳列テクニックを披露しているのだ。あえて改善点を挙げるとすれば、中央のバットをらせん状に多く並べること。これにより、注視度を上げるのも手であると講評をしたくなった。

栃木県警に「スゴすぎる陳列」の理由を直撃

栃木県警宇都宮東署に「なぜ押収品展示にVMDが使われているのか」について取材を行った。すると意外な答えが返ってきた。

「特に商品陳列のテクニックがわかる者はおりません。多くのボールを並べるために、四角い枠を使ったので、たくさん積むと自然とピラミッドの三角形になりました。ボールの数が多いので、1つの山よりはやはり2つだろうと。また、10円玉の平等院のデザインが、きれいな左右対称だったので、参考にはしました」(広報担当者)という。押収品を陳列した署員の中に、高級ブランド店やブティックからの転職者がいると思っていただけに、拍子抜けしてしまった。

しかし、この陳列からは第一に被害者感情を慮り丁寧に証拠品を扱う署員の姿勢が感じとれる。かつ、一般市民に盗難品が大量であった実態を理解してもらいたい想いがあったのだろう。その願いが、自然と高いレベルの陳列へと結実したのではなかろうか。

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