そのアバ・ザ・ミュージアムは、ストックホルムのユールゴーデン島にある。島とはいうものの、ストックホルムの中心市街地からトラムで5分、フェリーでも5分で行くことができる場所だ。日本でいうと、東京の虎ノ門から六本木周辺の一等地にあたる場所だ。ここに現在、アバに関連する施設が点在している。
当時の活躍をあまり知らない人でも楽しめる
アバ・ザ・ミュージアムは宿泊施設「ポップ・ハウス・ホテル」の地下にある。黄色い壁が青く澄み渡る空に鮮やかにマッチする3階建てのこのホテルは、1階にテラスがあり、外からガラス張りのレストランバーが見えるカジュアルなホテルだ。
入り口から中へ入ると、正面にはホテルのレセプションカウンターがあり、左側にはアバ・グッズが売っているショップと、ミュージアムへと続く入り口がある。カラフルな電飾ゲートをくぐり、階段を降りると、そこから時代は一気にタイムスリップ。ポップワールドへと吸い込まれていく。日本語の音声ガイドもあるので、当時の活躍をあまり知らない人でも十分に楽しめる。
「ハロー! アバ・ザ・ミュージアムへようこそ!」
満面の笑みを浮かべ、目の前に現れたのはアバ・ザ・ミュージアムのディレクター(館長)のイングマリー・ホーリングさん。彼女こそが、このミュージアムはもちろん、アバの解散後ビジネスを支えるキーパーソンだ。笑顔が印象的で、柔らかな英語であいさつをしてくれた。
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