「『マンマ・ミーア!ザ・パーティ』は本当に素晴らしいから、絶対に見てください。私も明日行くので会いましょう」
アバの解散後ビジネスを支える立役者、「アバ・ザ・ミュージアム」の館長、イングマリーさんに勧められた話題のエンターテインメント・ショー、「マンマ・ミーア!ザ・パーティ」の様子は前回記事でレポートした。
チケットはインターネット決済でしか受け付けない
筆者が驚いたのはチケットの予約方法だ。会場の窓口では買うことができない。現金も使えず、インターネット決済でしか受け付けない。当日券を買うようなものだから、直接窓口に並んで買えるだろうと思い、ホテルのレセプションで聞いたのだが、答えは同じだった。空港で両替したスウェーデン・クローネのお札を使う機会がまったくないのだ。
実はアバの元メンバー、ビョルン・ウルヴァース氏もキャッシュレス社会をずっと提唱、推進している1人だ。
「キャッシュは犯罪の主な原因であり、キャッシュがなくなって困るのはブラックマーケットだけで、また、キャッシュがなくて困るのはスーパーマーケットでカートを借りる時だけだ」
彼は以前、インタビューでそう語っていた。アバ・ザ・ミュージアムは、2013年5月のオープニング以来、ずっとキャッシュレスで経営しており、入口やグッズ売り場のレジ前には「A CASHLESS MUSEUM(キャッシュレス・ミュージアム)」と書かれている。
「これは初めからビョルンのアイデアでした。現金はもう時代遅れだからです。クレジットカードが使えれば、盗難防止にもなりますしね。それにキャッシュは何千人もが触っていて、不衛生じゃないですか(笑)」
イングマリーさんは筆者のインタビューに、冗談交じりに笑いながら語った。
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