激売れするミュージシャングッズの仕掛け人 音楽とファッションは最強コンビだ

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ヒップホップグループ「ア・トライブ・コールド・クエスト」のTシャツは、スレッド・ショップが手掛けている(Andrew White/The New York Times)

アーティストとコラボしたグッズの売れ行きが好調だ

ブラバードのショールームに飾られたレディー・ガガのTシャツ(Andrew White/The New York Times)

5月上旬のある金曜日の朝。米国とカナダの8軒の高級ブティックには、歌手のザ・ウィークエンドのアルバム「スターボーイ」のデザインを配したジャンパーや帽子、シャツ、スウェットパンツを求めるファンが殺到していた。

それからちょうど2週間後の午後5時、米衣料大手アーバン・アウトフィッターズの200を超える店舗では、レディー・ガガの顔とアルバム「ジョアン」のタイトル文字がプリントされた製品が売り出され、熱狂的に迎えられた。

アーティストのロゴなどを配した衣類やグッズはコンサート会場で販売される商品の定番だが、その拡大版と言うべきビジネスが盛んになっている。特定の文化イベントに関連したり、発売期間が限られている限定商品は、ファッション界において近年、最も成長著しい分野の1つだ。9万を超えるブランドや小売業者のデータを調べているエディティッド社によれば、2014年上半期から今年上半期までにオンライン販売されたコンサートツアー関連商品の売上は720%増加した。

ブラバードのマット・ブラシックCEO(Andrew White/The New York Times)

このトレンドを動かしているのは、ユニバーサル・ミュージック・グループの1部門であるブラバードだ。ブラバードはジャスティン・ビーバーやセレーナ・ゴメス、レディー・ガガやザ・ウィークエンドといった所属アーティストとコラボしたグッズを企画製造、販売している。ブラバードを率いるのはマット・ブラシック。エネルギッシュで黒ずくめの服とストレス解消のための瞑想を好むニューヨーカーだ。

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