日経平均株価、今年初の「5営業日続伸」 3連休前で伸び悩みでも約2年2カ月ぶり高値
[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、今年初の5日続伸となった。2015年8月11日以来約2年2カ月ぶりの高値を付けた。堅調な米経済を背景に米主要3株価指数が最高値を更新、為替も円安基調が続き、良好な外部環境を映して底堅い地合いが継続した。ただ、日本は3連休前。今晩の米雇用統計や連休明けの北朝鮮の記念日といったリスクイベントも続くことから、上値追いは限られた。
日経平均の5日続伸は16年12月6日─16日の9連騰以来の長さ。TOPIXは反発し、同じく約2年2カ月ぶりの高値を付けた。米金利上昇を受けて保険、銀行などの金融セクターが買われ、相場をけん引。商品相場の良好な地合いを受け、非鉄金属が強含んだ。任天堂<7974.T>が2%を超す上昇となった影響で、その他製品の上昇率も高かった。
もっとも、日経平均は朝方に日中高値2万0721円15銭を付けてからは伸び悩んだ。市場では「週末でもあるし、米雇用統計や北朝鮮の記念日への警戒感もある。積極的には上値を追えない。ただ、下値では買いも入っており、堅調さも続いている」(日本アジア証券のエクイティ・ストラテジスト、清水三津雄氏)との声が聞かれた。
北朝鮮リスクへの根強い警戒感を映して、防衛関連株への買いが継続した。ブラックロックの大量保有報告書も材料視され、豊和工業<6203.T>がストップ高比例配分となり、値上がり率トップ。石川製作所<6208.T>は続伸した。
半面、わらべや日洋ホールディングス<2918.T>が続落。同社は5日、18年2月期の連結営業利益予想の下方修正を発表し、これを嫌気した売りが優勢となった。
今日発表される9月の米雇用統計は、ハリケーンの影響で低調な数字が見込まれている。「市場予想通り10万人を下回る程度なら、相場への影響は限られそうだ」(国内証券)との声が聞かれた。
東証1部の騰落数は、値上がり954銘柄に対し、値下がりが959銘柄、変わらずが117銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20690.71 +62.15
寄り付き 20716.85
安値/高値 20659.15─20721.15
TOPIX<.TOPX>
終値 1687.16+4.67
寄り付き 1688.14
安値/高値 1684.21─1690.70
東証出来高(万株) 145979
東証売買代金(億円) 22743.08
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