「目先の給料」が低いのは、マイナスではない

先行投資なくしてリターンはない

一言で結論から申し上げますと、「現在の延長線上で未来を考えてはいけない」というスタンスが重要だということです。

これは何もキャリアに限った話ではありません。人生におけるほかのイベントや事項、はたまた人生そのものについても言えます。

自分の理想とする姿の実現を長い目で見据える

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言い換えますと、「自分の理想とする姿の実現を長い目で見据える」、とも言えます。

三木さんは、現在は職探しをされている一方で、理想とする姿はキャリアを積んでいくことで仕事を通じて経済的に自立したい、という姿に定めているようです。

また、頂戴した文章を拝見するに、少なくとも現時点においては、給与水準が三木さんが仕事を選ぶ際に非常に大きな比重を占めているように見受けられます。

人生において自分が理想とする姿や仕事に何を求めるかは個々人が設定すればよい話ですから、ここではその妥当性や背景は問いませんが、重要なことはその理想とする姿なりをいつの時点で達成するのかという時間軸をきちんと設定できるか否かです。

三木さんの文章を拝見するに、三木さんが前職をお辞めになられた理由はストレートにいうと「給料が低いから」ということだと思います。

そしてそれは「何と比較して低いか」ということですが、おそらく三木さんが理想とする生活と比較して低い、という判断なのでしょう。

しかしながら冷静に考えて、未経験やスキルのない人に対して十分な報酬を「最初から」支払うような会社や職業は存在しないでしょう。

したがって、給与水準だけにフォーカスを当てると、三木さんとしても今後仕事を選ぶ際に最初から給与が高い、という基準で選ぶよりは、今後自分が頑張ることによって「給与が将来上がる可能性の高い職業」を選ばれるといいのでしょう。

目先の給与が若干高くとも、それ自体は三木さんが今後仕事をされていく長い時間軸で見た際の生涯給与からすると微々たる違いにすぎません。大切なのは、現時点において満足できる状態を「一時的に」つくり出すことではなく、将来の長い期間にわたりその状態を「維持する」ことです。

ですから、時間軸の設定を間違えてはいけないのです。時間軸の設定を間違えて、目先のちょっとした給与の違いだけで職業を選んでしまうとロクなことになりません。

それよりも、自分が本当に熱中できる仕事を探して、その熱中を通じて努力した結果としてリターン(将来の給与)を上げていく画を描くほうが、現実的です。

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