新型フィット、ホンダが経営もモデルチェンジ 「北米頼み」からの転換
固定費も回収していく局面に
ホンダは17年3月期に四輪車の年間販売台数を600万台以上に引き上げる目標を掲げており、各地で増産に向けた投資を進めている。14年にメキシコ、15年にはタイの工場を稼働させるほか、インドネシア、インドなどでも生産能力の増強を計画。その大半が「フィット」シリーズを中心とした小型車の増産にあてられる見通しだ。
ホンダは近年の生産能力増強が固定費の増加につながり、収益が伸び悩む要因となっていたが、クレディ・スイス証券の自動車担当アナリスト、高橋一生氏は、新型「フィット」シリーズの投入を皮切りに「固定費を回収していくフェーズに入る」と指摘。業績拡大に期待を示す。
商品力の向上により、「フィット」シリーズの販売を拡大していく考え。小型車のカテゴリーは、全世界の自動車メーカーがしのぎを削る。ホンダは、そこで勝ち抜くことで自動車メーカーとしての真の実力を示そうとしている。
(杉山健太郎 ;編集 北松克朗)
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