仕事のできない人は決算の読み方を知らない 「説明会資料」でビジュアルに把握せよ

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では具体的に見ていきましょう。ここでは非常に細かく決算の情報を掲載しているヤフーの説明会資料(2017年度第1四半期)を取り上げます。ヤフーは言わずと知れた日本のポータルサイト最大手。資料によると、ヤフーの事業はメディア事業(広告関連)とコマース事業(eコマース関連)に分かれていることがわかります(図表①)。その売上高構成はメディア事業が675億円、コマース事業が1422億円となっています。

(図表①)まずはセグメント別の売上高構成を確認

その企業が重視する指標

決算説明会資料を読む際、意識していただきたいことがいくつかあります。その一つが、各企業の重要指標(KPI)です。KPIとは、Key Performance Indicatorの略。企業が経営や事業の目標を達成するために重視している指標のことです。

ヤフーのコマース事業でいえば、KPIは「国内流通総額」になります。これはヤフーのショッピングやオークションなどの取扱高の総額です。IRのホームページに載っている投資家向けのアニュアルレポートには、KPIが「取扱高」であることが明記されています。それを見なくても、決算説明会資料の最初の業績ハイライトのページに大きく載っているので(図表②)、ヤフーが同指標を重視していることがわかります。

(図表②)業績ハイライトに「eコマース国内流通総額」が載っており、重要な指標とわかる
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