iモード企業が味わった、絶頂とスマホの苦悩 グアムのビンゴに商機?ビジネス作りに奔走

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アクロディアは営業赤字が続き、継続企業の前提に疑義注記がついている経営不振企業。2017年8月期も3億円強の営業赤字の見込みである。「2018年8月期もまだ営業赤字が若干残りそうだ」と堤社長はいう。

ただ、のれん償却を除いたEBITDA(償却前営業利益)ベースでは2017年第3四半期(3〜5月期)に黒字化、第4四半期(6〜8月期)も黒字だったもようだ。堤社長は「過去のリストラや事業再構築の結果、2018年8月期はEBITDAが通期で黒字化する」と言う。

2004年創業のアクロディアはかつて、従来型携帯電話(ガラパゴス・ケータイ、略称ガラケー)内部の動作をつかさどる組み込みソフトでほぼ100%のシェアを有していた。NTTドコモのネット接続サービス「iモード」が全盛だった頃のことである。携帯電話の普及を追い風に2006年には設立2年強で東証マザーズにスピード上場を果たした。

スマホ時代に変わり、第二の創業

だが、スマホ時代に変わり、米アップルのiPhoneや米グーグルのアンドロイド端末が普及すると、アクロディアのソフトが不要となった。

サッカー日本代表のゲームは同社のゲームの中でも長く遊ばれている(写真:アクロディア)

そこで「第2の創業」と位置づけ、スマホ向けサービスの開発に転換。サッカー日本代表のスマホゲームや携帯ショップ向けデモ端末の管理システムなど安定的な収益源を作ることに注力してきた。

ただし、ゲームや管理システムにはミドルウエアが開けた大きな穴を埋めるほどのインパクトはなく、営業赤字を垂れ流し続けた。

2015年からはIoT(モノのインターネット)向けシステムを開発。インターホンにスマホで返答できるシステムや、野球の球にセンサーを仕込んで球筋を精査するシステムなどを開発したものの、IoTの普及スピードは思ったほど速くはなかった。黒字浮上の決め手とはならなかったのだ。

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