iモード企業が味わった、絶頂とスマホの苦悩 グアムのビンゴに商機?ビジネス作りに奔走

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2016年にはM&A戦略による事態打開を図った。だが、オーガニックサプリ販売・オーガニックサロン経営のエミシア社を買収したものの、譲渡元からエミシアへの事業承継が予定どおりに進まず、結果として売上高は計画を大きく下回った。

ここからが「第3の創業」だ

2017年になると不動産サブリース会社・渋谷肉横丁社を、新たな筆頭株主となった弁護士の田邊勝己氏から買収。このM&A効果とリストラ効果でEBITDAが黒字化したのだという。

第三の創業は実を結ぶか(撮影:尾形文繁)

堤社長は「リストラ、事業再構築、安定株主作りが完了。ここからが第3の創業だ」と意気込む。2015年に開始したIoT事業も徐々にだが拡大してきている。

インターホンアプリは大手不動産会社での一棟ごとの採用が進み、野球の球はプロ野球球団での本格採用が動き出している。

今回のビンゴ会社買収後のビンゴ事業拡大がうまくいけば、再来期以降に営業黒字化し疑義注記が外れる可能性が出てくるかもしれない。はたして堤社長の思惑どおりになるだろうか。

山田 雄一郎 東洋経済 記者

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やまだ ゆういちろう / Yuichiro Yamada

1994年慶応大学大学院商学研究科(計量経済学分野)修了、同年入社。1996年から記者。自動車部品・トラック、証券、消費者金融・リース、オフィス家具・建材、地銀、電子制御・電線、パチンコ・パチスロ、重電・総合電機、陸運・海運、石油元売り、化学繊維、通信、SI、造船・重工を担当。『月刊金融ビジネス』『会社四季報』『週刊東洋経済』の各編集部を経験。業界担当とは別にインサイダー事件、日本将棋連盟の不祥事、引越社の不当労働行為、医学部受験不正、検察庁、ゴーンショックを取材・執筆。『週刊東洋経済』編集部では「郵政民営化」「徹底解明ライブドア」「徹底解剖村上ファンド」「シェールガス革命」「サプリメント」「鬱」「認知症」「MBO」「ローランド」「減損の謎、IFRSの不可思議」「日本郵政株上場」「東芝危機」「村上、再び。」「村上強制調査」「ニケシュ電撃辞任」「保険に騙されるな」「保険の罠」の特集を企画・執筆。『トリックスター 村上ファンド4444億円の闇』は同期である山田雄大記者との共著。

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